路地裏の鳥越祭
6/5土曜日、久しぶりに鳥越祭を見に行きました。と申しますか、台彪会でご一緒する、G社長の御店「フダヤドットコム」さんが、鳥越にあるのですが、最近テレビの取材を受け、その放送日が祭の時期と重なるので⇒「大忙しの予感。大変だ!」というメールが来まして、それで陣中見舞いに行った次第です。
台東区に地縁のない方のために、鳥越神社のことを、念のため解説しておきますと、台東区の南部・蔵前駅から徒歩10分ほどの所に、鎮座しておられる神様が鳥越神社です。例大祭は、毎年6月9日に一番近い土日に、盛大に行われます。
鳥越本社の神輿は、都内でも最大級の重い神輿で、「千貫神輿」の異名で有名です。
また日曜夜8時過ぎの、「千貫神輿」の宮入りの時は、神輿の周りに、多数の高張り提灯を掲げて進むのですが、その様子が大変幻想的でして、「夜の風情が素晴らしい祭り」としても、良く知られています。
今回は自分の仕事の都合で、土曜日に訪ねたので、「千貫神輿」も、幻想的な高張り提灯も見損ねましたが、ところが、それでも楽しめました。
鳥越祭を見に行ったのは、初めてではありませんが、祭の日に、鳥越の裏の路地に入っていったのは、実は、初めてです。G社長の御店は、もともと作業場だった所に増設して出来た店で、商店街からは離れています。地元人以外の一般の人は、あまり入り込まないような路地にあります。今回楽しめたのは、その辺りの、祭の日の雰囲気です。
普段はたくさんの人がいるわけではない、路地裏の各所に人が居て、皆さん、飲んでいるのです。
町会の詰め所で飲むのは、お約束ですが、それ以外にも、路上にパイプ椅子を並べて飲んでいたり、車庫のシャッターを上げて飲んでいたり、あるいは、民家の玄関を開けっぱなしていて、その奥の応接間で飲んでいるのが、外から丸見えだったりします。
そのまわりでは、近所の子が縄跳びをしていたりして、のどかです。
浅草の人も当然、祭の日は飲みますが、こんなに至るところで飲んでいる、という感じではありませんね。鳥越近辺は、今でも職人さんが、職住接近で住んでいる町なので、観光地の浅草とは、人の気質がずいぶん違います。祭の日となると、そういう違いが、目に見える形になって出てくるのだと思います。
皆さんが楽しそうなので、部外者のこっちも楽しくなりました。「チイ散歩」の地井さんなら、どんどん、街の人の宴会に参加するところでしょうが、あいにく、こちとら「ちん散歩」でして、しかも先を急ぐ散歩?なので、後ろ髪ひかれつつ撤収しました。
本社神輿の周囲はデンジャラスですので、「近づきたくない」という方もおいでかもしれませんから、そういう方には、路地裏をお勧めしておきます。来年は是非どうぞ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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