100日目のファンファーレ

 今日は、このブログにとって目でたい日ですので、冒頭にファンファーレの吹奏がございます。

♪ファファファファ ファファファファ ファ↓レファシ↑レー ファーファファー レーレレー シードー♪(この曲はロ長調で書かれているので、シ以外は♯を付けて唄ってみて下さい。)

 何が目でたいかって? そうです、今日はこのブログの、100日連続更新達成の日なのです。

♪ファファファファ ファファファファ ファ↓レファシ↑レー ファーファファー レーレレー シードー♪(しつこいですが、この曲はロ長調で書かれているので、シ以外は♯を付けて唄ってみて下さい。)

  実は、ブログ開設の当初から、100日連続更新を目標にしていました。この100日間、毎日少なくても、1.000文字以上は書きましたので、合計10万字以上は書いたと思います。内容的にも、いろいろなことを書きました。

 今や、ほとんどのネット・ユーザーが、検索サービスを利用する状況ですので、その中で自分や自分の店を知ってもらうには、なにしろ、検索にひっかかることが大事で、そのためには、絶対的な文字数が、まずは必要です。10万字書けば、なんとか、誰かの検索にかかるだろう、と思って、日々肩凝りをものともせず、パソコンに向かい続けました、100日間も。

 おかげ様で、連日平均250人弱の方が、このブログ見に来て下さるようになりました。曜日によっては300人を超える日もあります。ヒットだけなら、一日2.500回を超える日もあります。特にヒット回数は、まあ、絶対的文字数=かいた汗のなせる業でしょう。

 この100日間、病気をすることもなく、二日酔いもなく、店のトラブルもなく、ヨメの逆鱗に触れることもなく、書き続けられたことは、誠にラッキーです。また「読んでるよ!」「面白いじゃん!」等の励ましを下さった皆さんに、心より御礼申し上げます。

 「え? 御礼は良いけど、最初の曲は何なんだよ? 教えてくれないと気持ち悪いぞ!」

 なるほど、それはそうです。では、お教えしますが、このファンファーレは、ワグナーのオペラ「タンホイザー」の第二幕第四場の、入場の音楽です。「タンホイザー・マーチ」という通称でも知られる、有名な一節です。

 6月に入り、ブログ100日目のファンファーレを何にしようかと思って、学生時代に買い集めた、譜面を引っぱり出して、眺めていました。総譜(=オーケストラ、コーラス、独唱の全ての譜を一覧出来る、総合的な譜面のこと)を持っている曲は、若き日に夢中になった曲ばかりです。その中の一冊に、ワグナーの「タンホイザー」がありました。

 かつて、初めてこの曲を聴いた時、私は、この世に天才というものが存在することを知りました。

 冒頭のファンファーレは、第四場が始まるとすぐ、舞台上にズラリと並んだ、12人のトランペット奏者によって吹きならされます。その後やがて弦楽器が総出で、第一のメロデイ―を唄い出します。ヴァイオリンの一番太い弦(=G線)が朗々と、そのメロデイ―を唄います。力強い調子で、しかし時おり絶妙に半音階と装飾音が入って、流れるように、メロデイ―が進行します。

 しかし、このメロデイ―は、この後に続く行進のテーマの前の、前奏に過ぎないのです。やがて、ビオラとチェロが、正拍のリズムを刻むのに乗せて、やはりヴァイオリンが優美な行進を始めます。あの有名な「タンホイザー・マーチ」です。今度も半音階と装飾音を多用して流麗です。

 まさに一度聞いたら忘れられないメロデイ―で、この部分を聞く頃には、聞き手の誰もが、作曲家の傑出した才能に気づくでしょう。そこまで、3分とかかりません。ワグナーについて、何の予備知識がなくても、天才とわかるのです、3分以内に。

 「天は人の上に人を造れりと言へり」でして、我々・凡人とは、別の次元です。

  そういう才能に恵まれない、凡人は、やはり何か一つのことを、やり続けないとダメですよね。

 とりあえず、ブログでも更新するか、明日も。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 9:13 AM  Comments (6)