古典芸能・最新形
正月はEテレを視ることが多いです。
正月の民放はやかましいからです。
今年もEテレで邦楽の番組をやっていたので、視ていますと、それは
「すごいぞにっぽん!古典芸能・最新形」という番組でした。
最近は、とにかく「すごいぞにっぽん!」と言わずにはおられない世相のようで、私は、そこが大変気になるのですが、正月から四の五の言うのは止めて視ておりますと、邦楽の革新に取り組んでいる方々を特集した番組のようでした。
面白かったのは、戦前の邦楽の革新の在り方と、現代の革新の在り方の違いです。
戦前の邦楽家はサウンドを改良しようとしました。西洋の楽器と比べて、音の迫力で劣っていたからです。
八十弦の琴とか、
「豪弦」というコントラバスのような巨大な三味線が登場しました。この三味線は立って、弓で弾きます。
しかし、こうした試みはあまり評価されず、現代の邦楽家は西洋音楽に対抗するより、西洋音楽と融合する方向に進んでいるようです。
例えば、MARU-YAというグループが紹介されていましたが、これは、琴・作曲の中井智弥さんと、三味線・唄の山本ゆきのさんのユニットです。番組では、さらに西洋のドラムとベースが加わっていました。ゆきのさんは着物ではなく、セクシーなドレス姿。
NHKさんは人間国宝の方とかを紹介することが多いですが、今回の特集は斬新だなあと拝見しました。
そして、この番組で私が、
そう!そう!と思ったことがありました。それは、コメンテイターとして出演していた、バレエの草刈民代さんのコメントです。草刈さんは、
伝統の革新に取り組んでいると、伝統の本質に気づく場合があると思います。
とコメントなさっていました。至言と思います。
そして伝統料理にも、同じことが言えると思います。私のカレー卵やヨーグルト卵もそうです。
<この話しは長くなりそうなので、続きは明日の弊ブログで>
追伸
インターネットの『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」にお採り上げいただきました。
文は平成生まれの山口祐加さん。若い方が老舗店に関心を持って下さるのは、嬉しいですね。是非ご覧ください。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.878連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。