2018年1月27日
本物
最近「本物」の定義が気になっています。
例えば、築地の初競りの最高値の、大間のマグロを銀座の鮨屋で、馬鹿高い値段で食べることは「本物」ですか?
原産地=大間、本物。
流通地=築地、本物。
消費地=銀座、本物。
職人=たぶん本物。
希少性=初競り、本物。完璧に見えます。
が、価格と味のバランスが本物か微妙です。
初競りでなくても、
最高値でなくても、
大間でなくても、
銀座でなくても、かなり美味して、ほどほどの価格設定の鮨があったとしたら、どちらの「本物度」が高いでしょう。
世間から「老舗」と言われる店を経営する者は、たぶん、そういう所を煎じ詰めないとダメなんだろうと、最近思い始めています。
追伸、「適サシ肉の日」
が日本記念日協会さん公認の記念日に成りました。
昨年私が「適サシ肉宣言」をした1月15日です。お見知りおきを。
「記念日制定の由来」は以下の通りです。
「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.891連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。
Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)