働き方改革
旧臘2017年は、「働き方改革」「ホワイト化」の年だったと思います。
弊社も12月の火曜・水曜はランチ営業を休止しました。
そしてブラック企業の主役は「ワタミ」さんから「電通」さんになりました。日本を代表する企業「電通」さんがブラックだったということは大きな衝撃でした。
が、私はこの二者を同列に考えるのは良くないと思っています。
「電通」さんは、たしかにブラックでしたが、多くの人を育ててきました。「電通」さんは、多くの人が競って入社したいと望むような会社で、そこでの経験を糧に独立開業した人が大勢います。
だから社員さんはハードな仕事に耐えてきたわけです。有名な料理屋さんでも同じようなことがあります。
もちろん、それを悪用して死ぬまで働かせたり、パワハラ・セクハラをはたらいて良いわけではありませんから、庇うつもりはないです。
が、人を育てず、労働者の体力を消費するだけの会社と同じに考えてはいけない、というのが私の意見です。
今の日本で一番問題なのは「電通的」でないブラック企業だと私は思います。
専門性の高い仕事は、ごく少数の人間が担当し、その他大勢の労働者は兵隊のように使いたおす会社がたくさん在ることが問題だと思います。
外食産業の現場を観てみましょう。
味付けはセントラル・キッチンがします。現場は加熱して、盛り付けるだけ。加熱だって機械がやります。だから現場の人間は、調理について、ほとんど何も学べません。ひたすら使われ、若さを消費されます。
その労働者が疲れ果てて退職した時、さらなる悲劇に遭います。専門性がないから、ロクな再就職が出来ないのです。同じような、体力だけを求めている会社にしか就職できないのです。
その調子で、いったい何歳まで働けるのか。
このような「電通的」でないブラック企業が多数在ることが、私は重大な問題だと思っていますので、ブラック企業の代表=「電通」と考えるべきではないと思うのです。
「電通」さんは軌道修正できると思いますが、存在そのものがブラックで、軌道修正すると存立し得なくなる会社がたくさん在ることが問題です。
結局薬局、問題の本質は「働き方改革」ではなく「育て方改革」だというのが、私の見解です。
追伸
明日1/20発売の雑誌『東京ウォーカー』2018年2月号にお採り上げいただきました。ありがとうございます。
<これにて「適サシ肉宣言」関連の、これまでのメデイア掲載は以下↓の通りとなりました>
「文春オンライン」2月8日より掲載
日本テレビ「スッキリ!!」2月9日放送
TBSテレビ「白熱ライブビビット」2月10日放送
テレビ朝日「スーパーJチャンネル」2月10日16時50分放送
東京新聞(特報面)2月12日
TBSラジオ「安住紳一郎の日曜天国」2月12日10時放送
HBC 北海道放送「今日ドキッ!」2月15日15時44分放送
「肉メディア.com」(インターネット)2月15日、文:松浦達也様
TBSラジオ「森本毅郎スタンバイ!」2月16日7時35分放送
産経新聞(生活面)2月21日
日刊ゲンダイ2月24日掲載
「おとなの週末」(雑誌、講談社)2017年3月号掲載
FMえどがわ(84.3MHz)3月2日放送
読売テレビ「そこまで言って委員会」3月12日放送
テレビ朝日「週刊ニュースリーダー」3月25日朝6時放送
TBSテレビ「ぴったんこカン☆カン」3月31日19時56分放送
「ワインホワット!?」(ワイン専門誌)2017年5月号掲載
NHKテレビ「所さん!大変ですよ」4月13日20時15分放送
ブーストマガジン(インターネット)5月12日(前編)、19日(後編)
テレビ東京「和風総本家」5月18日放送
「婦人画報」(雑誌)2017年7月号「世界が恋するWASHOKU」特集
「健康保険」(健康保険組合連合会発行)2017年6月号、文:山本謙治様
「dancyu」2017年8月号、「美味東京」特集
「文芸春秋」2017年8月号、「この人の月間日記」、文:中野信子様
TBSテレビ「テッペン!『友だち+プラス』」8月1日23:56放送
単行本『くらべる値段』、2017年8月18日刊行、東京書籍、著者:おかべたかし様
雑誌「だいごみ」、2017年秋号、「地方創生支援協会」刊行
インターネット「食べたり買ったり作ったり~レストランガイド編集長の日常」(扶桑社、筆者:大木淳夫さま)
BS-TBSテレビ「サタデードキュメント」9月30日午前10時00分放送
雑誌「Hanako」1144号(2017年10月19日刊行)
BSフジテレビ『極皿~食の因数分解』12月9日午後6時00分放送
雑誌「MetroWalker」2017年冬号(東京メトロ)
朝日新聞12月20日夕刊「(あのとき・それから)1944年 和牛の誕生 サシ重視、偏る種牛に危機感も」(文:向笠千恵子様)
インターネット『NEWS ポストセブン』「ブランドや等級に縛られない肉の多様化が定着 好みで選択可」(文:松浦達也さま)12月30日配信
インターネット『Rettyグルメニュース』「平成生まれがゆく「東京名店物語」」(文:山口祐加さま)2018年1月5日配信
雑誌『東京ウォーカー』2018年2月号
*この他に収録済みで、今後公開されるものが1件あります。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.883連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。