深川年増

歌舞伎の市川月乃助さんが新派に移籍し喜多村緑郎を襲名なさるということで披露の「練り歩き」が仲見世で行われました。お披露目公演は9月1日から新橋演舞場です。

さて、その広告チラシを見て、私はあっ!と思いました。『深川年増』が上演されるからです。

この演目には、浅草の「凌雲閣」の場面があり、そこで、

ちんやに牛鍋を食いに行こうぜ!

というセリフがあるよ、と芝居に詳しいお客様から教わっていたからです。

そう教わってからだいぶ時間が経つのですが、『深川年増』が上演されることはなく、台本をネットで買おうと調べても見つからず、本当にそのセリフがあるのか、アドリブだったのか、確認できておりませんでした。今回それが確認できるので、観に行かねばなりません。

「練り歩き」の日は猛暑も一服して、歩き易い日で、仲見世はデジカメを撮ろうする人々で混雑していました。

最後に補足ですが、『深川年増』の「年増」は悪い意味では使っておりません。むしろ立派だと意味を込めて使われていたようです、念のため。

追伸

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.326連続更新を達成しました。

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技術の普及

今日は浅草寺の「ほおずき市」の日で、ついでにサンギイン選挙とかも行われるそうですが、弊ブログは、後者にほんの少しだけ関係のある話題です。さて、

日本農業新聞が、下のようなニュースを配信しました。

「農水省は、和牛のモモ肉とバラ肉を、しゃぶしゃぶや焼き肉向けにカットする技術の海外への普及に乗り出す。」

2016年度から3年間かけ、欧米やアジアから料理人50人を日本に招き、独特の薄切りなどを教える。海外で和牛のモモ肉とバラ肉の需要は小さく、輸出も少ない。しゃぶしゃぶや焼き肉の消費を掘り起こし、牛肉の輸出拡大に弾みをつけたい考えだ。」

最近和食を世界に普及させるため、海外の職人さんを来日させるというプログラムが盛んですから、おそらく、その肉版を考え出したのが、これだろうと想像します。

私が驚いたのは、この件について、ネットのコメント欄に108件ものコメントが付けられていて、7割方が否定的な意見だったことです。

まず、技術は国内にとどめるべきだというもの。

「日本の文化や技術を外に出して、何かいいいことあったか?」「技術を海外にタレ流すのやめてほしい」

次に、輸出にはつながらないというもの。

「もう海外でも和牛は生産されてるし、どれだけ輸出に繋がるかは疑問」「それよりオーストラリアで勝手に作られてるWAGYUブランドの牛肉の取り締まりした方がいいと思います」

日本人シェフが日本の食材でフレンチを作っていますから、たしかに、それと似た結果に成る可能性はありますね。

それから、輸出している場合でない、という意見。これは業界内の人でしょう。

「国内だけでも足りてないのになんで海外にそんな技術出す必要があるの?まったく明後日の方向むいてる。国産牛の現状知らなすぎ」「国内で和牛不足でえらい価格高騰してるのに輸出するのかよ」

業界内に居るものとして、私も最後の意見を支持せざるを得ません。技術は隠すべきだとは申しませんが、牛が足りていないのに外へ送るというのは非現実的です。

にも関わらず、和牛の輸出が推進されるのは何故か?

TPP対策ですよね。いや、対策をやっているフリ。

海外の農業に負けない「強い農業」が日本にもないと、政府としては都合が悪いのです。

「強い農業」が日本にも在るぞ、と言わんがためのアリバイづくりでしょうね、この政策は。ごく一部の知名度のある産地だけに恩恵が及ぶ結果になると私は想像します。

本気の政策だというのなら、国内の和牛不足を解消する政策もセットで出すべきですが、そっちはお留守です。

ついでに申せば、和牛が不足しているだけでなく、その味がどんどん美味しくなくなっていることについても対策が欲しいと私は思います。

なんだかなあ、です、つくづく。

 

追伸

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題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

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中身そのまま

七夕の夜は八王子市の「坂福」さんで第24回「すきや連」を開催しました。

50人近い、全国のすき焼き関係者が八王子に大集結!

花街「黒塀街」から芸者衆にも来てもらって、おお盛り上がり!!

は、良かったのだけれど、朝起きてみると、財布をなくした・・・

飲んだからなあ。

ほぼ諦めて、しかし一応聞いてみるかと東京駅「お忘れ物承り所」に電話すると、

なんと、在るとおっしゃる。

中身もそのまま。

中央線の乗客の方、在り難う。

JRさん、在り難う。

「落とした財布が戻って来る国」は本当でした。

すごいね。

 

追伸①

今日は浅草寺の「ほおずき市」です。是非お出かけを。

追伸②

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主催者

主催者という言葉の価値が落ちたように感じています。

なぜなら、FBを開き、

「イベント」をクリックし、

「作成」をクリックすれば、自動的に自分がイベントの「主催者」に成れるからです。

自分以外の人を、勝手に何人でも「主催者」に指名することすら出来ます。

これが本当の意味での主催者でないことは明らかです。

そのイベントを料理屋でやるのであれば、何時に何人来るのか店の人に報せねばなりませんが、電話で言った通りにならなかった場合、「主催者」さんは責任を取れるんでしょうか。

昔の幹事さんなら必死に知り合いに電話をかけて、人数を確保したものですが、今時の「主催者」さんは、そこまでやる覚悟があるんでしょうか。

それに、参加者が不始末をしでかした場合、その問題が解決するまで、主催者なら立ち会うべきだと思います。

泥酔者を「それは自己責任」とか言って置いて帰るとか、どういうことなんでしょう?

主催者という言葉の価値が落ちたように感じます。

南無観世音菩薩。

追伸、

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イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方

国民投票の余波なのか、建築家でイギリス在住経験のある山嵜一也さんの本『イギリス人の、割り切ってシンプルな働き方』が紹介されていました。それによりますと、

イギリス人は「肩の力を抜いて働く」人たちで、 

サービス業におけるお客様との関係を見ていても「上手な割り切り」を感じると言います。客の理不尽な要求を呑んでストレスを抱えこんだりしないと言うのです。

例えば公営バスでも、バスの運転手が行儀の悪い客に反撃するためにバスが止められることがあると言います。

おめえが降りない限り、このバスは動かねえぞ、てやんでい(意訳)

ということです。G..

実は、私も、これに似たことをやります。だって、私の気にいらない客に料理を出す義務はないですからね。当然で普通なことだと思いますし、日本でも、こうした風潮が拡まることを支持します。

しかしですね、それに続く以下↓の解説は正しくないです。引用しますと、

「日本には、無理を承知でもお客様のために尽くす「お客様は神様」という考え方があります。とくに、サービス業の場合、そんな考え方を強く持っているばかりに、余計な負担を感じたり、ストレスを大きくしている人が多いでしょう。」

以前弊ブログの201453日号に書きましたが、三波春夫さんの「お客様は神様です」という、あのフレーズは、そういうことを意味していません。「三波春夫公式サイト」が明確に否定しているのです。

「お客様は神様です」の真意は、

「歌う時に私は、あたかも神前で祈るときのように、雑念を払って、心をまっさらにしなければ完璧な藝をお見せすることはできないのです。ですから、お客様を神様とみて、歌を唄うのです。また、演者にとってお客様を歓ばせるということは絶対条件です。だからお客様は絶対者、神様なのです」

つまり、芸事というものは、絶対者の存在をハッキリとイメージして、その神前に恥ずかしくない芸を披露しよう!という強い決意がなければ、決して上達しないものだ、ということを言っているわけで、断じて、どんな理不尽な要求も呑むべきだという意味ではないのです。

三波春夫さんの真意を曲解してしまう、日本のサービス業界の側に問題があるのであって、三波春夫さんに罪はないのです。

そろそろ、三波さんの真意が知られる社会にしたいものですね。

ところで「E..」って、何?

話題になってるから、ググって調べなきゃ。

 

追伸、

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続、今昔すき焼き噺

雑誌『味覚春秋』の6月号(通巻519号)に向笠千恵子先生が、

「今昔すき焼き噺―浅草ちんや会長・住吉滋夫さん」と題して私の父のことを書いて下さった件は、弊ブログの6/4に書きました。

<今日は、その最後の部分の転載です>

最後に五代目はこうしめくくった。

「この半世紀は日本の食肉の産業革命期で、すき焼き屋は高級路線をとらないと生き残れなくなりました。でもこれからも愛されていくためには、私は横綱栃錦が言われたことを大切にしたいんです。取的の頃、親方がちんやに連れて行ってくれるのが無上の楽しみで、それを励みにがんばったというんです。」

同感だ。日本人は老いも若きも、すき焼きの思い出を胸に抱いて人生をがんばっている。すき焼きは心のごちそうなのだ。

とはいえ、これは幼少時に家族とすき焼きを食べたり、親しい人たちと鍋を囲んだ体験があればこそ生まれる感情。すき焼きはとてもメンタルな料理なのだ。

山本周五郎賞受賞作で映画化もされた山田太一の『異人たちとの夏』では、幼少期に死別した両親が冥界からやってきて、主人公と囲むメニューがすき焼きであり、その舞台は、なんと浅草のすき焼き屋。

すき焼きは日本人論にまでつながる。<終わり>

追伸、

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東京都クイズ

「浅草うまいもの会」の総会がありましたので、出席しました。

会場は「駒形どぜう」さん。

私は「余興のクイズ」担当ですので、時節柄今年は「東京都クイズ」(↓)を創りました。今年一番の話題ですからね。

3択の「勝ち抜け」方式で、一問でも間違えたら、その人はそこで脱落です。回答の制限時間は3秒です。

さて、皆さんは脱落せず最後まで行けますか?

はい、3秒以内にお答えください。3・2・1・ドン!

「東京都クイズ」

・都の花と言えばソメイヨシノ、都の鳥と言えばユリカモメですが、都の木と言えば、さてなんでしょう?

1ヒノキ 2桐 3イチョウ

・現在の新宿の都庁舎は1991年に出来ましたが、さてその前の都庁舎はどこに在ったでしょうか?

1九段下 2半蔵門 3有楽町

・現在の新宿の都庁舎は1991年に出来ましたが、さてその庁舎の設計をしたのは誰でしょう?

1黒川紀章 2丹下健三 3磯崎新

・東京都の夜間人口は1316万人ですが、昼間はそこに多くの人々が流入して、人口が増えます。さて夜間人口と昼間人口の差は何万人でしょう?

372万人 2 245万人 3 169万人

・東京都知事と言えば、二代続けて資金問題で辞職しましたが、さて、鈴木俊一知事の前の知事は誰だったでしょうか?

1青島幸男 2美濃部亮吉 3安井誠一郎

・東京都は以前、旧東京府と旧東京市から出来ていましたが、その二つを統合して東京都が出来たのは、さていつでしょう?

1894年 2 1943年 3 1955

・流行歌「TOKIO」と言えば沢田研二ですが、「東京砂漠」と言えば、さて誰でしょう?

1内山田洋とクール・ファイブ 2和田弘とマヒナスターズ 3フランク永井& 松尾和子

・流行歌「TOKIO」と言えば沢田研二ですが、「東京Sugar Town」と言えば、さて誰でしょう?

1芳本美代子 2堀ちえみ 3森高千里

・現在の東京都議会副議長は、ずばり、誰でしょう?

1内田茂 2川井重勇 3小磯善彦

・東京都に区は23区在りますが、市は、ずばり何市あるでしょう?

19市 2 26市 3 33

 

チト難しかったかな・・・

追伸、

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甘きものありて楽し

ワタシね、柳橋の「梅花亭」の親戚なのよ。

ええっ、そうだったの?!それは初耳だねえ。

その知人は30年数年前から知っているのですが、その件は知りませんでした

これはまあ、宣伝も兼ねて・・・

ということで「梅花亭」さんのお菓子を手土産に来店してくれましたが、もちろん、宣伝していただなくても、有名だし、近いし存じております。

柳橋という粋な土地に、明治中期に創業されて以来、昔ながらの「手造り」製法を守っておられる御店さんです。

ご主人のブログのタイトルが、

「辛き世にも、甘きものありて楽し」

というのもオツです。

名物は「子福餅」。

皆さんも、お近くにお寄りの際には、是非お立ち寄りを。

追伸、

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冷しゃぶサラダ

以前も一度告知しましたが、熊本の食材を精肉売店で売り始めています。暑い時期に最適の調味料ですので、再度告知させていただきます。

それは「下村婦人会」さんの柚子胡椒です。 熊本県の山間部人吉市から、さらに宮崎県境の山地へ向かう途中、湯前町(ゆのまえまち)で、この柚子胡椒は作られています。 作っている「下村婦人会」さんの、名前は「婦人会」ですが、町会の婦人部とはかなり違いまして、正式には「農事組合法人下村婦人会市房漬加工組合」とおっしゃいます。

昭和32年、後に地域づくり活動の手本として有名人に成っていく山北幸さんの呼びかけで発足しました。

商品化してきたのは、古くから地域の各家庭に伝わってきたもの。

一、安全であること

二、ごまかしのないこと

三、味の良いこと

四、価格が妥当であること

を原則として商品づくりに取り組んで、 平成元年には「日本一づくり運動特別賞」を熊本県から受賞。 この辺りから幸さんは、全国に講演に招かれるようになり、2013年に99歳で亡くなるまで、精力的な活動をされました。

平成23年には「市房漬」が「食品産業センター」が認定する地域食品ブランド「本場の本物」にも認定されました。これは審査専門委員会がきびしくチェックして認定されるものです。

さて、今回「ちんや」が取扱いを始めるのは、その「下村婦人会」さんの柚子胡椒 。 地元産の柚子と唐辛子だけを使い、婦人会の方が柚子をひとつひとつ手でむいて作るとか。

肉料理の他、そうめん、パスタなどの麺ものにも良いと思います。 もちろんピリ辛ですが、辛いだけでなく、とても清涼感があります。

今回は料理提案として、これを使った「冷しゃぶサラダ」のレシピを店頭で配布しています。 暑い時でもお肉と野菜をバランスよくをたくさん召し上がれます。しゃぶしゃぶしたお肉をお好みの野菜(レタス や人参、パプリカの細千切りがオススメ)と白髪ネギ(繊 維に沿ってタテに細切り)とともに柚子胡椒とポン酢に つけてどうぞ。

追伸、

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なぜテレビに登場する訪日外国人は、欧米人ばかりなのか

北海道大学大学院准教授で観光社会学を専攻されている岡本亮輔さんという方が書かれた、

「なぜテレビに登場する訪日外国人は、欧米人ばかりなのか~「気持ちのいい物語」づくりに走る、メディアへの違和感」

という文章を面白く読みました。

訪日外国人旅行客の行動パターンを解析した結果、

「やって来る人たちは移動の楽さと撮れる写真の面白さで目的地を選ぶ。日本の文化や社会にとりわけ強い関心があるわけではないし、お金や時間にもっと余裕があれば、本当はヨーロッパに行きたかったのかもしれない。」

「実際には「安・近・短」という理由で日本が選ばれているのだが、何か日本の文化や社会そのものに外国人が興味を抱いているという「都合の良い誤解」がないだろうか。そうだとしたら、ゲストにとっては鬱陶しい状況であるし、政府のお題目の国際理解や異文化理解とは真逆の傾向だ。」

つまり、テレビ番組『YOUは何しに日本へ?』に登場する、

第113回 宮本武蔵を敬愛するメキシコ人

第114回 ラジコン大会に参加するフランス人親子

ような人たちが2.000万人入国して来ているのではなく、大多数は

「安・近・短という理由で日本が選ばれている」のであって、

日本国内での目的地の選び方も、

「移動の楽さと撮れる写真の面白さ」で決めているというのです。

例えば、日本人にとっては聖地である伊勢神宮は、写真に撮っても見栄えがしないので、外国人には人気が今市なのだとか。

テレビに出てくるような人が多数いたら、それは日本人としては嬉しいかもしれないが、現実は違うと、岡本先生は言うのです。

たしかに、私もそう思ってきました。

この文章には胸がすく感じすらしました。

実際街を歩いてみますと、自店が提供している料理や食べ物について深く探求した形跡のないお店さんに長蛇の行列が出来ているのを見かけませんか?

いったい誰が並んでいるのかと観察すると、外国人。

実に不思議ですが、「移動の楽さと撮れる写真の面白さ」で決めていると思えば、合点がいきます。

この調子では「観光立国」が「軽薄立国」になりかねないと、私はかなり心配です。

それにつけても、

「なぜテレビに登場する訪日外国人は、欧米人ばかりなのか」っていうタイトル、

浅草在住の某氏の某著書のタイトルに、似てませんか・ね?

追伸、

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