江戸の草分け
「東都のれん会」でご一緒する酒蔵「豊島屋本店」さんの食事会が、浅草の天麩羅屋「中清」さんで開催されましたので、参加しました。
「中清」さんの天麩羅に合せて出される、「豊島屋」さんの吟醸酒などはどれも素晴らしく、堪能させていただきましたが、さらに面白かったのは、土産として渡された「白酒」でした。
江戸時代に「山なれば富士、白酒なれば豊島屋」と詠われた伝統的な飲物です。
「豊島屋」さんはご創業が慶長元(1596)年と、とんでもなく旧いものですから「江戸の草分け」のお酒とも言われています。それを再現したものが、これです。
さて、頂戴しますると、
あ、甘いですな。
江戸の人達は、とにかく甘いものに飢えていてたと聞きますが、これはほとんどスイーツの甘さですな。「おやつ」の世界です。
このように「白酒」が甘いのは味醂を元に作るからです。現代人は味醂は調味料だと思っていますが、江戸の人は甘い飲物として味醂を欲しがったそうです、が、
私は現代人ですし、さほどスイーツ・ラバーではないんですよね。それに今は夜。「おやつ」の時間ではないです。
どうしよう?
そうだ。ヨーグルトが在った。
テレビの請け売りで、夜にヨーグルトを食べると良いと思って用意しておいたヨーグルトが在りました。
それにジャムでもかけて食べようかと思っていましたが、作戦を変更して「白酒」をかけることにしました、ら、
いいじゃないですか。
「白酒」の濃い甘み・旨味と、ヨーグルトの酸味がバランスしてオツな食べ物です。
夜食のデザートに結構なものと思いました。
さて寝るか。
追伸、
拙著、絶賛(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
第六話「牛のヨダレのごとく商いを続ける」(おでん「大多福」四代目・舩大工安行さん)。対談所は国際通りの「オクラ・イズ・バー」さんです。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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