地元パン手帖
『地元パン手帖』~大変面白く読みました。
そして、パンについて、こんなに知らないことがあったか!と思いました。
著者の甲斐みのりさんは『京都おやつ旅』などの著作があるライターさんですが、拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』のメデイア向け披露会に参加して下さいました。
で、この本を知って読んだのですが、「こんなに知らないこと」とは、まず、
「パンはご当地色が極めて強い食品」ということ。
私は文系人間なのに、妙に理系なところがありまして、
パンと言えば、小麦粉に水・塩などを加えて作った生地に酵母を加え、発酵させた後に焼いた食品と思っています。
だから、日本でもヨーロッパでも同じでしょ!
としか思って来ませんでしたが、不見識でした。
「地元パンには、たくさんの物語が詰まっている!」のだそうです。
食パン、メロンパン、コッペパンなどの定番から、総菜パン、菓子パン、ユニークパンまで。この本には、甲斐さんが全国各地を旅する中で集めた、その土地で長年愛される「地元パン」が200点以上紹介されています。
もう一つは、
「パン? お菓子? 甘い採集」という章に書かれているように、パンが菓子と接近した存在だということです。
ドーナツパン、カステラパン、ようかんパン・・・
地方では老舗のパン屋さんが和菓子を作っていたり、「○○製菓」という名前のパン屋さんが在ったりするそうな。
パン=炭水化物=主食
という決めつけが必ずしも正しくないことが分かります。面白いです。
栄養学の御約束から脱却すると、食はもっと面白くなると確信しました。勉強になりました。
追伸、
3/29は火曜日ですが、隅田公園の桜が咲きましたので、「ちんや」は臨時営業致します。どうぞ、ご利用下さいまし。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.220連続更新を達成しました。