開店25周年
「綱八つのはず庵」開店25周年を記念した食事会に出席させていただきました。
「つのはず庵」さんは近くにある本店さんとは一味違う趣とこだわりで天ぷらを提供なさっている御店。
ご主人の志村さんはイベントのたびに新機軸の天麩羅を披露されるので、今回も楽しみにして参りました。
さて前菜に続いて、まず「刺身」が「平目のマリネ 柑橘風味」。
マリネって刺身なの? 言う勿れ。この段階で酸味のあるものを出すのは大正解です。理にかなっています。この後は基本的に天麩羅で塩味のものですから、ここで味の五角形を拡げておくのは素晴らしいことです。
この後次々の趣向の変わった天麩羅が出て来て、実に楽しく、考えさせられます。
鰆、味噌仕立て~天麩羅の食べ方は、天つゆ、レモン塩、カレー粉が多いですが、これは特製の味噌を付けて食べます。
菜の花、プロシュート包み揚げ~この一品だけではないのですが、二つの食材を一緒に揚げる組み合わせが、大変面白いです。プロシュートの塩気が強いので、レモンで「味の対比効果」を作って食べます。
風呂吹き大根~風呂吹きをまともに作って、それを揚げています。へええ。
白魚を根三つ葉の重ね揚げ~これも二つの食材です。
これらの天麩羅に合うワインがいちいち用意されています。シェリー酒は樽香が強いので、微妙なお味の肴には行けませんが、天麩羅には行けますね。
天麩羅の合間に入る「口替わり」もガスパッチョが出てきたり工夫されています。
いやあ、美味しく、勉強になり、酔っぱらいました。
うーい、ひっく。
追伸、
拙著が発売になりました。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
第九話は「履物の町・浅草で職人がいる履物店」(「辻屋本店」四代目 富田里枝さん)。対談場所は雷門1丁目の「マーチ」さんです。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.201連続更新を達成しました。