親父のスキヤキ
すき焼き思い出ストーリー投稿サイトに新着1本をupしました。
題して「親父のスキヤキ」
どうぞお読み下さい。
<以下投稿です>
ボクにとってのスキヤキは赤い顔をした親父とワンセットの思い出になります。
多感な時期であった昭和30年代、スキヤキはハレの日の御馳走でした。僕が生まれ育った山形では何故か肉と言えば豚肉ではなく牛肉だったのです。後でわかったのですが、関東以北はほとんど豚肉だったようです。
やっぱりスキヤキは特別なものでした。特に正月元旦の夜は上等な牛肉が用意され、親父は焼き始める頃既に酒を飲んでおりました。
そしてご機嫌な赤い顔で酒の勢いを借りて、いつも鍋奉行を引き受けていました。この時ばかりは自分が飲んでいる上等な酒を惜し気もなく鍋に入れておりました。兄と僕は脇目もふらずにひたすら肉を喰っていたものです。
親父になり、孫を持つ身になった今僕の家ではやはり同じようにハレの日はスキヤキになっているのです。
そしてやはり親父の血を継いでスキヤキの時は手が動き鍋奉行をしているのです。本当におかしなものです。
スキヤキの時は以前の親父と同じように日本酒を飲みながら、手が動いてしまうのです。
そんな訳で、スキヤキの時はいつも嬉しげに赤い顔をして酔っぱらっている親父が目に浮かぶのです。
追伸、
このように、すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、約60本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.038日連続更新を達成しました。