黄瀬戸鉢
店の玄関の、飾り棚の作品を取り替えました。
今回は、陶芸家の岸本謙仁先生の黄瀬戸鉢です。
直径が30cmほどある大鉢で、存在感たっぷりな鉢です。文様の草花文も雄渾で私の好きな作品の一つです。
これまでこの飾り棚には萩焼の掛け花入れが、前後逆に展示してありました。掛け金具が手前を向いていたのです。
実は、この飾り棚に何を飾るかは生前の母の担当で、たまに作品を入れ替えていたのですが、その母が最後に展示した時前後逆に展示したのでした。
飾り棚の全面には硝子がはってあるので、展示作業は壁の裏側にまわり、作品を自分とは逆の方に向けて展示しないといけないのですが、その際に誤って自分の方に正面を向けて置いてしまったのです。で、お客様から見ると、作品の背面の掛け金具が手前を向いていたのです。
母のパーキンソン病がそのようにさせました。
当然私は、この展示に気づいた時
!!!
と思いましたが、よくよく考えて、これも母の記憶の一つだとそのままにしました、四十九日が終わるまで。
今は通常に戻りましたので、ご来店のついでにご覧下さい。
追伸、
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、約60本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.035日連続更新を達成しました。