父のすき焼
すき焼き思い出ストーリー投稿サイトに新着1本をupしました。
題して「父のすき焼」
どうぞお読み下さい。
<以下投稿です>
私が子供の頃、今から50年位前のことだと思う。我が家ですき焼をする時は常に鍋が二つ用意された。
五人家族の我が家は大きめの丸い卓袱台に小さな折り畳みテーブルを付け足した、その小さなテーブルの上では豚肉の入った鍋がぐつぐつと音をたてていた。父の為の鍋だ。
末っ子で、まだ小学生になるかならないかの私にはその肉が牛か豚かなんて事は知るよしもなかった。ただ、ただみんなでおいしい、おいしいと言いながら、みんなでお腹いっぱい食べた。
少し大きくなった頃、父の分だけが豚肉だったと知った。牛肉が苦手だと言っていた。
私が大人になった頃、父の牛肉嫌いは、父が子供の頃可愛がっていた牛が居て、それを思い出すからとか、ただの食べず嫌いとか色々言い訳を聞かされた。
父が亡くなって、もう15年・・・
本当はどっちだったのだろう?なんて、夫と二人「ちんや亭」のカウンターですき焼の牛肉をつつきながら、ふと思い出したりするのだ。
このように、
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.022日連続更新を達成しました。