ニッポンの出番
テレビ番組「所さんのニッポンの出番」で和牛のことを採り上げていました。
いや、正確に申しますと、Wagyuのことを採り上げていました。
この番組は、
「世界各国から見た日本の「誇り」や「底力」を様々な角度から検証し、日本人が気付かないこと、日本人が忘れてしまっていることを、歴史をひも解きながら、また外国人有識者の意見などから再認識していく」というもの。
震災以降、五輪誘致決定以降流行っている、日本礼賛モノの一種と申せましょう。要するにガイジンさん達がWagyuに夢中だ!という趣旨の内容でした。
和牛についての説明は、まあ、おおよそ結構なものでした。日頃ブラウン管の中では、肉について実にイイカゲンな情報が流されていますが、今回1時間を丸ごとWagyuに当てて割合と丁寧に説明していました。
家畜改良技術研究所「牛肉のおいしさ総合評価指標開発事業」推進検討委員会でご一緒する松石昌典先生が出て「和牛香」の説明もなさっていましたし、
高齢者が「健康長寿」を目指すなら脂を摂った方が良いという熊谷修先生も登場しました。おおよそ結構な内容でした。
しかしですよ、ガイジンさんを絡めて、それでようやっと和牛の良さが伝わるというのは、なんだかなあ、です。
日本の高齢者は相変わらず、和牛は年寄りにはモタレて食べられない、食べたくないと決めつけています。海外から評価されて初めて良さに気づくという展開は、そろそろ止められないものか、とつくづく思います。
普通に日本人同士で日本のものを評価できないものか、とやるせなくなりますね。
よし、この際、ウチも売り場にデカデカと
Wagyu!
と大書して貼りだしてやろうかな。ひひひひ。
追伸、
すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。
すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。
ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。
どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。
投稿〆切は9月末日です。
既にご応募いただいた、約60本のストーリーはこちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.036日連続更新を達成しました。