ツタヤ図書館
何度もお伝えしておりますように、「ちんや」創業百三十五年を記念して、すき焼き思い出ストーリーの本を刊行する計画です。
ストーリーは、一般の皆様から投稿を受け付け中でして、今月末が締切です。
思い起こしますと、すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。料理は他にいくつもありますが、人々の思い出と一番つながっている料理はすき焼きではないかと私は考えます。
でも残念ながら、そうした思い出話しを纏めて保存したことはなかったように思います。そこで私は皆様にストーリーを投稿していただき、それを本に纏めようと思い立った次第です。
既に頂戴したストーリーを読みますと、感動して落涙を禁じ得ないものから、クスっと笑ってしまうものまで、様々なものが集まりつつあります。
で、刊行後ですが、今回は儲けることが目的の刊行ではありませんので、図書館や学校などの教育機関、食文化の発展に資する施設に収蔵して頂ける場合は喜んで寄贈させていただきます。一般の皆様には実費でおわけしたいと思っております・・・
・・・と思っておりますが、その図書館に最近異変が生じつつあるのを、皆さん、ご存知でしょうか?
例えば、佐賀県の武雄市図書館。報道によりますと、収蔵されているのは、
・『食』コーナーの書棚には、なぜか埼玉県のラーメン本。ここは佐賀県なのに。
・それから、古すぎる試験問題集『公認会計士第2次試験“2001”』
武雄市図書館の運営は、DVDレンタル大手『TSUTAYA』を展開するカルチュア・コンビニエンス・クラブさんが市から委託される形をとっており、2013年4月にその形態でリニューアルオープンしたのですが、こうした↑本が多数収蔵されたので、市民は今は「ツタヤ図書館」と呼んでいるのだとか。ははは。
やがて、この蔵書に批判が殺到したことを受けて、ツタヤさんは、リニューアル以降借りられていない本の冊数と同じ数の本を寄贈すると発表したそうですが、その発想すら、私に言わせれば「違うなあ~」という感じです。
図書館はレンタル本屋じゃないですよね。
借りられない本も在って良いと思います。価値があれば。
私の作る、すき焼き思い出ストーリーの本は「ツタヤ図書館」さんには寄贈しません。どうせ借りられないでしょうからね。ふん。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.034日連続更新を達成しました。