尊徳かるた
「諭吉かるた」を創った料飲三田会の藤井正二先輩は、「尊徳かるた」も創っておられて、先日の総会の時に頂戴いたしました。
「尊徳」とはもちろん二宮尊徳(=江戸時代後期の農政家・思想家)のことで、その語録から商人に役立つものを選んで、「商人の心をやさしく教える」という趣旨です。
さて、一部をご紹介しますと・・・
「濡れ手で泡は身につかず」
「世の中に儲かるという商売はない」
「損得を計る前に信義あり」
「足るを知る者はいつも富む」
「無形の知恵こそ本当の価値」
うん、うん、誰ぞに聞かせたいですな。
しかし極めつけは、商人に限った訓えではないですが、これ↓ではないでしょうか。
「楽が苦となり苦が楽となる」
ちょうど最近スケートの浅田真央さんが現役復帰を表明して、その理由について、
「1年間休養してきたのですけど、自然と試合が恋しくなり、試合でいい演技ができたときの達成感をまた感じたいなと思い始めたのも1つの理由です」
と語ったそうですが、
現役でしかも世界のトップという、苦行の極みのような日々が「恋しくなる」ものなのですねえ。
コマーシャルで笑顔を見せれば、がんがん儲かる楽な日々が、むしろ苦に成ってきたとは驚いたことです。
商人もそう在らねばならない、というのはチトきびしい話しですなあ。
とほほ。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.917日連続更新を達成しました。