まちかど展示館
「伊場仙まちかど展示館」で開催されていた展覧会「花華・きもの 今様12ヶ月」を観て来ました。
伊場仙(いばせん)さんとは「東都のれん会」で御一緒しますが、実は、1880年創業の弊店が「御一緒」とは言いづらい気分もあります。なにしろ伊場仙さんは1590年ご創業だとかで気が遠く成る歴史です。
初代は浜松の商人・伊場屋勘左衛門で、徳川家康と共に江戸へ上がって来たそうです。
現在の主力商品は、うちわ・扇子・カレンダーですが、江戸時代は浮世絵の版元でもあり、初代豊国・国芳・広重などの作品を世に出しました。
「伊場仙版」の作品は大英博物館・ボストン美術館・メトロポリタン美術館・ヴァンゴッホ美術館などの海外の著名美術館にも収まっているとか。ひええです。
さて「まちかど展示館」の方では、スゴい御作品というよりは、ややカジュアルな展示をしています。今回は、
伊場仙版・豊国「今様12ヶ月」を、現代のイラストレーターさんがトリビュートして美人画にする、というもの。
イラストレーターさんは全員女性で11人。日頃は、和装雑誌や時代小説の挿絵、手描き友禅などを手掛けておいでだそうですが、今回は豊国をテーマに四季折々の着物姿の美人画を描きました。
大変結構な展示で、イラストレーターさん達ご自身も着物姿で会場に見えていました。
眼福のひとときでした。在り難うございました。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.891日連続更新を達成しました。