郷土・資料調査室
台東区立中央図書館の郷土・資料調査室に行って来ました。
昨年出版しました『日本のごちそう すき焼き』を寄贈したいと申し出ましたら、収蔵して下さったので、館長さんにその御礼を申し上げるためです。
中央図書館に着きましたら、まずどの棚に在るのか確認しないといけませんが、検索用のパソコンが置いてあって、すぐ調べられます。
検索しますと、分類番号は「郷09」。「郷」というのは郷土・資料調査室のことです。
?
『日本のごちそう すき焼き』は、題名通り、日本のごちそうである、すき焼きについて書いた本なのであって、郷土資料ではないです。
たまたま著者の一人として私が加わっているだけなのですが、その本人=区民が寄贈を申し出たので、「郷09」に成ったと思われます。
それはマズいね。抗議すべきだ!って?
それがですね、台東区の郷土・資料調査室はメッポウ面白いのです。
へえ、こんな面白い資料があるの!
というのがゴロゴロと置いてあります。
その資料の中核は、昭和52年(1977年)に浅草観光連盟によって設立された「浅草文庫」です。
「浅草文庫」は設立後やがて東京電力さんの支援を受けるようになり、合羽橋本通りに在った「テプコ浅草館」で保存展示されてきました。
「テプコ浅草館」は、浅草の歴史・風俗を学べる、なかなかなミニ博物館だったのですが、2011年3月11日に東電さんは、そんな博物館を運営している場合でなく成り、あえなく閉館。
で、資料は台東区に寄贈されて、今中央図書館内にあります。
そういう次第でこの資料室は大変充実しています。テプコ時代に比べると、かなり狭いですが展示室も在って、この日は「百貨店の時代―昭和初期の上野松坂屋」という企画展をやっていました。
当時の広告チラシは実に面白いものでした。
皆さんも是非一度お訪ね下さい。
追伸
『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.890日連続更新を達成しました。