許せない!
最近テレビやネットで、
「許せない!」
という台詞を良く聞きます。
パリの風刺週刊紙を襲撃した過激派について、フランス人や世界中の人々が「許せない!」と言うのは理解できることですが、今日はその話しではありません。もっと緩いケースにも「許せない!」は頻繁に登場しています。
例えば食品の虫混入に、
「許せない!」
ご本人がそう感じて⇒そうおっしゃるのを、もちろん他人が否定はできないわけですが、私が被害者ならそうは言わないと思います。
せいぜい、頓馬な奴め!位だと思います。
ひょっとするとテレビ局のADちゃん辺りが、
子を持つ親として、こんなことを許せますか?!
とか誘導インタビューをして録った声かもしれませんが、私なら誘導されても、そうは言わないと思います。
だって、野暮ですもん、その台詞。
別にM♡Cさんの肩をもつ積りはありません。
かつて職人の世界だったアメリカの食肉産業を、すっかりルーテイン化=低賃金化させたM♡Cビジネスを、どちらかと言うと私は憎んでいます。
しかし、それでも「許せない!」とは言いませんね。
だって、野暮ですもん、その台詞。
許す力が弱い人は野暮な人だと私は思います。
・・・なんてことを書いている、このブログも、どうにも野暮だなあ。
おととい来やがれ、すき焼き屋。
追伸
一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。
タイトルは『日本のごちそう すき焼き』、平凡社より刊行されました。
この本は、
食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、
全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、
この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。
是非是非お求めください。
弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。
是非。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.781日連続更新を達成しました。