温故知新

料飲三田会の例会に参加しました。

会場は「レストラン・ドミニク・ブシェ東京」。

ブシェさんは「ジョエル・ロブション」「オテル・ドゥ・クリヨン」などの料理長を歴任した著名なシェフですが、「日本は私の第二の祖国」と言うほどの日本通。奥様も日本人とか。

その日本進出一号店を当会だけで借り切っての例会でした。

シェフも、この日に合わせて来日して下さり、自ら解説するのを聞きながら食し、大変有意義な例会となりました。

ブシェさんが目指す料理については、御店のサイトに「7つのキーワード」が載っていますから、そちらをご覧いただきたいですが、その中で私の印象に残ったのは、

Innovation et Instinct

コピペーしますと・・・

「古いもの、伝統が大好きです。

私は流行は追いません。日本には温故知新という言葉があると聞きました。

先人たちへの敬意を込めて古いものをしっかり学びながら、新しいひらめきを得ることだと理解しています。

まさに私の料理はこの精神そのものです。

ドミニク・ブシェ トーキョーで皆さんに召し上がっていただきたいのは、

人々から忘れかけられた、昔ながらのフランス料理。

といっても、2013年の空気を読みながら私なりに解釈し、新しくした、温故知新のエスプリをひそませたフレンチです。

「仔羊の7時間とろとろ煮込み」や「ピエ・ド・コション」など、

皆さんにはなじみのない料理でも、どこか母親の味を思い出す、そんな、心に響く味わいをお届けしたいと思います。」

例会当日出された、牛テールの煮込みもシンプルで、しかし下処理に手間をかけた一皿でした。

とれびあん。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.597日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)