産地偽装
また産地偽装か!
と思った方が多いと思いますが、今回発覚した「熊本県産」アサリの偽装事件は、その規模においても質においても、これまでの事件と比べて破格のものです。
(産地偽装ではなく原産国偽装)日本の他県産ではなく、中国産、韓国産だった。それをいったん有明海に漬け、「熊本産」と称して出荷した。
(量がすごい)真正の出荷量の10倍以上の偽物が流通していた。
(期間がすごい)報道によれば「何十年」とも。
(皆でやっていた)いったん日本の海に漬けることで、漁場を使用したことになり、その漁場の使用権を持っている漁協に使用料が入る。それによって漁協の経営が成り立つ。
つまり「地域ぐるみ」。特定の一軒の悪徳業者がいたという話しでは全くないのです。
一部の自治体では偽装アサリを「ふるさと納税」のアイテムに入れていたと言いますから、もうほとんど冗談のようです。
では、こういう事件は今回限りかと言うと、私はそうでもないだろうと思います。
日本人は、実際の食料自給率では37%しか国産を食べていない(カロリーベース)のに、イメージの中では今でも国産品を渇望しているからです。
安さにつられて、自分が実は海外産を食べまくっている現実を、まだ受け入れられないのです。自給率が5割を切ってから、もう30年以上経つんですけどね。
発覚するごとに業者を罰しても、イタチごっこに終わると思います。
追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。
3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。
すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。
「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。
新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。
今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。
本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.362本目の投稿でした。