小満

本日は「小満(しょうまん)」です。二十四節気の八番目で、「立夏」の次ですね。

二十四節気には、祝日になっている「春分」「秋分」や、

メジャーなものとして「立春」「立夏」「立秋」「立冬」「夏至」「冬至」「大寒」「大暑」があります。「ちんや」でも「大寒」の日の卵を「大寒卵」として売っていますが、それに比べて「小満」は地味です。ウチのパソコンも「しょうまん」と入れても変換しません。

でも、浅草に住んでいますと、この季節にはリアリティーがあります。

二十四節気の中で三社祭に一番近いからです。

三社祭の開催日は、5月18日に一番近い週末でして、「小満」は5月20日から22日の間ですので、同じ時期です。

祭の日は当然外の陽気が気になりますから、この時期の温度や湿度、日の傾き加減などにはリアルな記憶があるのです。今年は残念ながら中止ですが、陽気だけは体感しておきたいと思います。

ついでに申しますと、もう一つのマイナーな節季に「霜降」があります。

「しもふり」と読みたいところですが、「そうこう」でして、10月22日ごろです。

その時季に、温暖化、都市化した東京に霜が降りることはないので、リアリティーがまったくないですね。それでマイナーなのだと思います。

10月に、霜が降るのは地面ではなく肉の方ということで、「霜降」もご記憶いただければと思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.101本目の投稿でした。

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地域資源

「滋賀県の取り組みに生産地・近江八幡市が、待った!」

というニュースが流れましたが、皆さん理解できていますか?

「近江牛を生産していない市町でも、ふるさと納税の返礼品にできるよう、滋賀県が「地域資源」に認定したことについて、近江牛の生産地・近江八幡市が不当だとして、国に審査を求めています」

って、意味分かりますか?とても分かりづらいですよね。

これを理解するには「平成31年総務省告示第179号第5条第8号」を理解する必要があります。

この告示は「地域資源が豊富ではない市町村への配慮」として出されたものです。

「県内の複数の市町村において地域資源として相当程度認識されているもの」であれば、その商品を生産していない市町村であっても、ふるさと納税に使って良いというのが、この告示です。そう認識されているかは、県庁が認定します。

これにより滋賀県が、「近江牛」は県内の全市町村について「地域資源」だと認定すれば、実際には牛を生産していない市町村であっても、「近江牛」を使ってふるさと納税をして良いということになります。

そんな馬鹿な!とお思いでしょうが、「地域資源が豊富ではない」つまり目立ったブランド産品のない市町村への「配慮」として出された、この告示により可能になるのです。馬鹿げていますが、こういう告示が出ているのです。

例えば、宮城県は「仙台味噌」を県内全市町村について「地域資源」だと認定しており、「仙台味噌」なのに仙台市以外の市町村が売れるのです。実際に生産していなくても。

で、滋賀県も同じことをしようとしたら、牛肉の生産量が多い近江八幡市からクレームが出たという次第です。

実は、滋賀県全体で牛肉の生産が盛んなわけではないです。盛んなのは近江八幡市を中心にした県南東部。それ以外の市町村は生産が少なかったり、生産していなかったりするのに、「近江牛」ブランドにあやかることだけはしたいのです。

まったく変です。

そして詐欺的ですらあります。消費者は、ふるさと納税サイトで売られていれば、その村でその商品が生産されていると信じますよね。それが、そうでないなんて。

「近江牛」の一件は、注目されて良い一件と思います。

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5月19日に今日は何の日か?検索していたら、

天武天皇が、牛・馬・犬・猿・鶏の肉食を禁止した日と出ました。これが有名な肉食禁止の詔です。

当時とはもちろん暦が違いますから、換算すると、この日は天武天皇4年4月17日でした。そして4月であるという点が実はポイントです。

この頃朝廷が人民に仏教をひろめようとしていて、これ以降日本人は肉を食べなくなったと解釈している方がいますが、少し違います。

この詔は、稲作期間である4月から9月は肉食をするなという話しでした。農閑期である10月から翌年3月までは禁止されていません。また当時の主な狩猟の対象だった鹿と猪については禁じられていませんでした(残酷な狩猟方法については制限がかけられました)

この詔を逆に読むと、鹿と猪は通年フリードリンクだし、牛・馬・犬・猿・鶏は10月から3月までに食えばOKとなります。

なんだか、最近出た禁酒令みたいですね。外ならOKとか、昼ならOKとか。

つまり、動物愛護の観点というよりは、稲作収入(→税収)を確保したいというのが本心と思われます。牛・馬は農作業に役立つ益獣なので、人民が食いたくなったからといって勝手に食うのはダメだという話しです。

この天皇は「壬申の乱」に勝って皇位を奪い獲った人で、専制的なキャラだったことが知られていますが、特に4年(675年)から6年(677年)は威嚇的な発令が多かったようです。人々はぶつぶつ不平を言っていたことでしょう。

結局日本人は、しだいに肉食禁止に慣れて行きますが、最初は文句タラタラだったと思われます。

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退任

昨日慶應義塾「料飲三田会」の総会が、オンラインで開催され、私は二期4年間務めた会長職を退任致しました。

その間ご尽力・ご協力いただいた役員の皆様、会員の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。また会務で自分の店を留守にする間「ちんや」を滞りなく運営してくれた店のスタッフにも感謝致します。ありがとうございました。

最後の1年間の活動はコロナに大きく制約されました。

同窓の会は、そもそも集まって懇親を深め、情報交換するためのものですから、それが不可能となると、他の形態を見出すのが簡単ではなく往生しました。

思案の挙句、唯一の方策として「GOTO料飲三田会」をやりました。

まったく、政府のパクりです(笑)

会で独自に食事券を作って、会員が他の会員の店へ食べに行けるようにしました。全体で集まることはできないので、個別に少人数で行こうという趣旨ですね。

先輩方のおかげで会に蓄えがあり、その資金をこの機会に「GOTO」に振り向けられたのは幸いでした。

後任は、「愛宕小西」の小西恭子さんが引き受けて下さいました。会としては初の女性会長です。時節に叶った承継が出来て、我ながらナイスと自負しております。

私同様新会長にご高配を賜りたく、お願い申し上げる次第です。よろしくお願いいたします。

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豚一殿

大河ドラマ「青天を衝け」で、これまで別々に描かれていた渋沢栄一と一橋慶喜とに、ようやくつながりが出来ることになるようです。ここまで結構時間かかりましたね。

渋沢が世に出たのは、なんと言っても慶喜に仕えたからですが、そういうことに詳しい方は他に大勢いるので、ここで書くのは止めておきます。

私が気になっているのは、慶喜が肉を食べるシーンがあるか?

ですね。

慶喜が肉を食べていたことは事実で、それもコソコソという感じではなく、当時から「豚一殿」というアダ名がつく位、知られたことであったようです。

慶喜の父・水戸斉昭も肉食家で、井伊直弼に牛肉を贈って欲しいと手紙を書いているくらいですから、慶喜にとっては何かひどく新しいことをやったという意識はなかったろうと想像されます。

そもそも徳川家は、禁欲的な家ではないです。

家康の頃から盛大に狩をしていて、鹿などの獲物を皇室に献上したり、町民に下げ与えることもありました。町民はありがたく食べていました。

慶喜は、将軍としても在職期間はわずか1年ほどでしたが、その後1913年まで生きて、歴代で最も長生きした将軍になりました。

きっと豚の効能だろうと私は思います。

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締めて緩めて締めて緩めて

本日は「三社祭」が予定されていた日ですが、神輿の巡行は、残念ながら中止になりました。神社の境内で式典と祈願祭だけが開催されます。

それにしても、このコロナの「緊急事態」というものは、回数としては今回が3回目ですが、その間に、

期間の延長、再延長、再々延長

対象地域の拡大や縮小

対象業種の拡大や縮小

が頻繁にあり、その他に「まん防」もあり、体感としては何回も何回も緊急事態があったような気がしてしまいます。

専門家の方々は、感染の波が来るたびに、締めて緩めて締めて緩めてを繰り返せば良いとおっしゃいますが、それにつきあう店の方は、完全にウンザリしています。

また一般国民の皆さんも、おそらくそうだろうと思います。もはや「緊急」な感じはしません。

そして、状況が改善しているようには、見えない。

今回の緊急事態は、あと2週間あまりで終わるでしょうか。

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老化防止に、すき焼きに

5月15日は何の日でしょうか?

「ヨーグルトの日」です。

この日は、ヨーグルトに含まれる乳酸菌が老化防止に役立つと提唱したイリア・メチニコフ博士の誕生日(1845年5月15日)なので、それを「ヨーグルトの日」にしよう!と、日本の㈱明治さんが提唱しました。

つまり、これは日本だけの「ヨーグルトの日」でして、ブルガリア本国では「ヨーグルト」の日ではありませんが、在日ブルガリア大使館は、この日を認めています。

これとは別に「ちんや」では、「ヨーグルトすき焼きの日」を制定しています。誰も認めてませんけど(笑)

すき焼きの溶き卵にヨーグルトを入れますと、まず「サッパリ」、「マイルド」、食べ易くなります。

それだけでなくワインに合うようになります。ワインは元々生の卵に合いませんが、ヨーグルトを入れると合うようになります。

「マロラクティック発酵」させた一部のワインには乳酸があり、ヨーグルトにも乳酸があるのでそうなるのですが、その理屈はこちらにくわしく書いたことがありますので、ご覧ください。

その件を不肖・私が提唱したのが2018年11月22日だったので、その日が「ヨーグルトすき焼きの日」なのです。

残念ながら、今年の5月15日は禁酒法が敷かれていて、浅草の店でワインがお出しできませんが、ご自宅でトライしてみてはいかがでしょうか。

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中止

明後日に予定されていました、「三社祭」の神輿の巡行は、残念ながら中止になりました。お知らせ致します。

昨年は5月開催予定を10月にいったん延期した上、トラックにて神輿を巡行。

本年はトラックを台車に代えて、人力移動を予定しておりましたが、それも残念ながら中止となりました。

「11日まで」だった緊急事態の延期が7日に決まりましたので、それに合わせて急遽の決定でしたが、止むを得ないことです。

コロナ退散を祈るばかりです。

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記録的売上

業界の噂話によりますれば、

江ノ島近辺の焼肉屋さんがGW連休中に記録的売上を達成💛

江ノ島から西が藤沢市で、その手前は県が酒類提供を止めている鎌倉市。酒を飲むために江ノ島に行った人がいたと思われます。

しかし東京人のお客さんからウイルスをもらったかも・・・と心配で仕方ない。潜伏期間が明けるまで毎日ビクビク過ごしているとか。

WHOによれば潜伏期間は「平均して5〜6日。最小1日〜最大14日の範囲」なので、5月19日までは気が抜けないですな。

ご愁傷様です。

追伸、浅草は静かでしたよ。

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よせき

さて緊急事態が延長ですが、この事態がスタートした時、寄席の休業問題が大きな注目を集めました。

東京寄席組合(鈴本演芸場・新宿末廣亭・浅草演芸ホール・池袋演芸場)は当初、政府・都庁の要請を蹴って、公演決行を表明しましたが、それを受けて閣僚が会見で休業を重ねて要請する事態になりました。あまりに話題になったので、関係者の中には、

「寄席がニュースになるなんてまれ。これだけテレビで取り上げられて御の字ですよ」(中堅真打)

と言った人もいたとか。

そして、今回「寄席」「定席」という言葉を読めない人が多くいることが分かりました。

「定席」(じょうせき)を「ていせき」と読んでしまう人は、いるかもなあ、と思っていました。

日本の興行界の経緯や商慣行を多少知っていないと「定席」の意味が正確に分からないからです。(それを書くと大変長くなるので、ご興味のある方は専門のサイトを見て下さい)

案の定、あるニュース番組が「ていせき」と発音したそうです。テレビは興行界に近く、落語家が多数出演しているのに、お恥ずかしいですね。

しかし、東京大学を卒業した重要閣僚が「寄席」を「よせき」と読んだのには、驚かされました。

はからずも「寄席がニュースになるなんてまれ」を実証してしまいましたね。

この騒動の結果として、「浅草演芸ホール」さん、「鈴本演芸場」さんは、YouTubeにチャンネルを開設しましたから、自分は大臣と同レベルだなと思う方は、この際覗いてみて下さいませ。

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