八十八夜

今日は「八十八夜」です。新茶の季節ですね。

私は「日本茶アドバイザー」でもあるので、お茶のこともたまには書こうと思いますが、最近の話題は、

鹿児島県の、2019年の茶の産出額が、50年以上トップであり続けた静岡県を抜き、初めて全国1位になった件でしょう。

静岡の自治体の市長さんがテレビで、

由々しき事態だ。なんとしても首位を奪還せねば。

と語っていました。

が、元々鹿児島は茶摘みする回数が静岡より多いです。

静岡では、今の時期(「一番茶」)を含めて、年に三回摘むのが普通ですが、鹿児島は温暖なので年に四~五回摘めるのです。

秋以降に摘んだ茶は品質がイマイチで好まれないのですが、昨今お茶はペットボトルで飲むものになりましたので、ペット用なら、四番・五番でも、まあ、いいやということで、鹿児島が一年中フル稼働するようになったのです。

対する静岡はフル稼働しないので、鹿児島に抜かれたというワケ。

つまりこれは、美味しいお茶を愛する私としては少しブルーになるような話しです。

産出額を競う方向に行けば、ますますペット茶に傾斜する(=お味が疎かにされる)でしょうから、そっちの方が私としては、由々しき事態と思います。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.081本目の投稿でした。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)