第3回⑤

国際観光日本レストラン協会の「第3回青年後継者の集い」が開催され、不肖の私がセミナー講師を務めさせていただきました。

「適サシ肉」の話しを聞きたいということでしたので、以下のような内容になりました。長いので、4/21から8回に分けて公開しています。さて、

<以下本文>

さて、かなり話しが逸れました。ともあれ、28日を境に「適サシ肉」が大ブレーク、大拡散しました。先ほどの繰り返しですが、本人としては店とお客様の間の、ミニ・コミュニケーションを意図しただけの宣言でした。しかし、まったく予想外の展開と成りました。

理由はよく分かりませんが、まず第一に、どうしても感じたのは、テレビ特有の、持ちあげておいて→急に落とす傾向です。これまで霜降肉を、崇め奉っていたのはテレビ局自身なのですが、それを今回急に落とし、凋落する様を楽しもうとしたのだと思います。これまでも数えられないほどの芸能人が、この憂き目に遭って来ましたが、今回霜降肉がそのネタに成ったのだろうと思います。

この方々は、とにかく霜降肉を落としたかったので、適切な伝え方をしてくれなかったのだろうと思っています。霜降肉を廃止したのではなくて、過剰な霜降を廃止しただけです、適度な霜降を使って行きます、と言っても、話しが通じないようでした。残念なことでした。

第二に、造語が成功したこと。これまで「ちんや」では、過剰ではない霜降肉です!

モタレない霜降肉です!と繰り返し言って来ましたが、なかなか聞く耳を持っていただけませんでした。「適サシ」という一語で分かる言葉を持ち出したことが、拡散を起した第二の理由だろうと私は考えていますが、そんなことは事前にはまったく想像しておりませんでした。心底驚くと同時に、今となっては、発言者の責任の重さを、ひしひしと感じる日々です。

寛容のご見物を、ひらにお願い申し上げる次第です。

 次に、私の2001年から2017年、つまり店を継いでから、適サシ肉に至るまでの年月の話しをしてみたいとおもいます。

学生時代は・・・

<続きは明日の弊ブログで>

追伸

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

 

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.613日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)