アーモンド君とチョコレート君

女優の「ガッキー」こと新垣結衣さんが、「明治アーモンドチョコ」TVCMで関西弁を話す漫才コンビを演じています。合成画像で、一人でボケとツッコミのコンビをやっているのです。

なんでも、ボケがアーモンド君・ツッコミがチョコレート君という名コンビだそうで、かけあいが可愛い過ぎる!と話題になっているそうです。

が、

それは弊ブログ的には、どうでも良いのです。気になるのは、

アーモンド君(ガッキー)の背広の内側に大書されている「ビタミンE」「食物繊維」「オレイン酸」の文字、特に「オレイン酸」です。

チョコレート君(ガッキー)が「なんやねん、それ?」とツッコミますが、アーモンド君(ガッキー)の返答は、

「オレイン酸言うたら、そら、おれいんの、さんや!」

ガッキー、分からへんよ!

では、ご説明しますが、

オレイン酸とは、分子式 C18H34O2の脂肪酸で、脂肪を構成しています。

最初にオリーブの油から分離されたので、「オレイン酸」と命名されましたが、植物油だけでなく動物性脂肪にも多く含まれています。

世間では、植物油脂肪と動物性脂肪の違いがことさらに強調されていることが多いですが、共通の物質も実は多いのです。

牛の脂も、育て方によっては、オレイン酸が脂肪の中で50%から60%を占めることがありまして、そういう牛脂は、融点が低いので、モタレず食べ易いです。

ただ短期肥育の牛の場合、成長ホルモンがオレイン酸などの不飽和脂肪酸の形成を妨げるから、成長期の牛にはオレイン酸が少なく飽和脂肪酸が多いので、その時期に食べようとすると、融点が高いので→モタレるのです。

要するに、動物性脂肪の場合は、同じ種でも年齢や性別で脂肪の構成が違う、ということです。そこを無視して、牛の脂=融点が高い=モタレる、と決めつける人がおいでなのは、残念なことだと思います。

・・・と、いうことをガッキーが可愛く解説してくれたら、この話しも、もっと普及するのになあ~と思います。

 

追伸①

テレビ出演の予告です。

NHKテレビ「所さん!大変ですよ」4月13日20時15分放送予定。お楽しみに。

http://www4.nhk.or.jp/taihentokoro/

「霜降り牛肉に異変!?おいしい牛肉の謎」

高級牛肉といえば「霜降りの和牛」。このイメージが覆る事態が!老舗すき焼き店が「霜降りが多いA5の牛肉を使わない」と宣言したのだ。そもそも霜降りの量で格付けを行う動きがでてきたのはアメリカ産牛肉の輸入自由化交渉がきっかけ。肉牛農家では霜降りが入るよう心血を注いできた。それが消費者の健康志向が高まるにつれて「行き過ぎた霜降り」に対する見直しの動きが出始めているという。おいしい牛肉の基準を巡って何が?

【司会】所ジョージ,片山千恵子,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎

 

追伸②

拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.593日連続更新を達成しました。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)