合掌
その人は3月のある夜、末期癌の体をおして「ちんや」に行こうと、外出の支度をしていました。
しかし、どうしても体調が整わず、結局中止。お身内の方が肉を受け取って帰られました。
それから10日。その人の訃報に接しました。
その人は、アートを愛し、先祖から引き継いだ蔵を改装してギャラリーとカフェを始めました。
ボランテイアにも熱心で、震災後は飼い主を失った福島のペットの為に里親を世話する活動をなさっていました。
まだ、お若く、お綺麗だったのに。
飼っていた猫も愛嬌があり、カフェのアイドルでした。
後からお手紙をいただき、最後の数日はほとんど食欲がなかったのに、持ち帰った肉を食べてくれたと知りました。最後にほんの少しだけ御役にたったのが慰めと申すものです。
合掌。
追伸①
テレビ出演の予告です。
NHKテレビ「所さん!大変ですよ」4月13日20時15分放送予定。お楽しみに。
http://www4.nhk.or.jp/taihentokoro/
「霜降り牛肉に異変!?おいしい牛肉の謎」
高級牛肉といえば「霜降りの和牛」。このイメージが覆る事態が!老舗すき焼き店が「霜降りが多いA5の牛肉を使わない」と宣言したのだ。そもそも霜降りの量で格付けを行う動きがでてきたのはアメリカ産牛肉の輸入自由化交渉がきっかけ。肉牛農家では霜降りが入るよう心血を注いできた。それが消費者の健康志向が高まるにつれて「行き過ぎた霜降り」に対する見直しの動きが出始めているという。おいしい牛肉の基準を巡って何が?
【司会】所ジョージ,片山千恵子,【出演】澤口俊之,牛窪恵,モーリー・ロバートソン,【リポーター】徳永圭一,【語り】吉田鋼太郎
追伸②
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.596日連続更新を達成しました。