スーパードライにぴったりの味わいを生む秘伝アレンジ
少し前の話しですが、11/26のことだったと思います。新聞の折り込み広告を見た私は、 !!!と思いました。
この広告は「アサヒスーパードライで肉の日」という特集企画で、4ページ全部が「ドライと肉」」という、インパクトのあるものでした。アサヒさんと20社以上のスーパーさんの共同広告のようで、スーパー各社が11/29に売り出す肉の写真も載せてありました。 その2ページと3ページの全部を使って、すき焼き+ドライが推されていたのですが、私が!程度ではなくて!!!と思ったのは、
「スーパードライにぴったりの味わいを生む秘伝アレンジ」「バルサミコ酢がけ!」 という料理提案が付けてあったからです。
曰く、 「お酢の効果でお肉がとろけるような食感に。さらに濃厚なコクと香りが加わることでスーパードライとの相性が格段にUP!」
が、それだけ、です。これでは、
・肉をバルサミコ酢に漬けてから、すき焼きの鍋に入れるのか、
・割り下にバルサミコ酢を加えるのか
・卵にバルサミコ酢を入れるのか
・卵の代りにバルサミコ酢に漬けるのか 判然としません。
まず、この提案を見て、私はすき焼き+バルサミコ酢という発想は、なかなかナイスだと思いました。
ちなみにですが、弊店では、ここに書いた通り、すき焼きの溶き卵にヨーグルトを加えています。ですので、すき焼きに酸味とアミノ酸を加える発想は理解できます。 それだけに紙面だけ見ると、具体的にどうするのか分からず、物足りなく思いました。
で、日頃からおつき合いのあるアサヒの人に聞いてみました。 しばらくして回答が来まして、結局、 卵に加えてもよし、 割り下に加えてもよし、 肉を漬け込んでもよし、ということでした。
どうやら、私の変な質問に答えるべく、試食会を行って下さったようです。恐縮なことでした。
・卵にバルサミコ酢を入れて試食した場合、 →さっぱり食べられることを確認。すきやきが苦手な方でも食べられるのではと考えました。 はい、これは弊店のヨーグルト卵に似ています。
・肉をバルサミコ酢に漬けた上で試食 →筋線維がほぐれて保水力が増し、肉がジューシーになることを確認。割り下に加えて煮ても同じような状況が確認できました。 とのこと。
この中で個人的には「卵に加えてもよし」を推したいところです。 味を個人の好みで調整できるからです。 割り下に加えるのも結構と思いますが、そうすると最初から最後まで味を変えられません。最初は普通に食べて、途中から卵に酢を入れて、変わった味を楽しむのが良いかと思います。
肉を酢に漬け込むのは肉への影響が大きいので、熟成させた上等な肉の場合、チトもったいない感じがしてしまいますね。
いずれにせよ、 すき焼きにバルサミコ酢も「あり」、 すき焼きにヨーグルト入り卵も「あり」だと思います。 担当のフードコーディネターさんには、お時間があれば、ヨーグルト入り卵をお試しいただけたらと思います。
丁寧なご回答を在り難うございました。
追伸①
CSフジテレビONEの
『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。
芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。
放送は、1/13(金) 11:30~12:00
1/18(水) 8:30~9:00
1/21(土) 9:00~9:30 です。
追伸②
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸③
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
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四六判240頁
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978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.509日連続更新を達成しました。