パワハラ社会
これまた旧臘の話題で恐縮ですが、つらつら考えましたら、かなり重要なことと思いましたので、あえて年始の話題とさせていただきます=日本社会のパワハラ体質の件です。
NHKさんが「ブラック企業大賞」を初めて報道したそうです。
「ブラック企業大賞」は、これまでもネットでは有名でしたが、権威ある賞ではないため、大手のメデイアは採り上げてきませんでした。
それが、今年は違いました。
理由は勿論、大賞が電通さんだから。
「章についてのニュースに続いて、新人の教員についても、精神疾患やその果ての自殺について報道し、過労死や過労自殺の問題が今、いろいろな職場で起きていること、そして対策が社会全体で急がれる 」と報じたそうです。
ここで「対策が社会全体で急がれる」というところがポイントです。
これまで居酒屋とか世間から「残念な業界」と思われている会社が叩かれたのとはワケが違います。日本のトップ企業の体質が叩かれた→「対策が社会全体で急がれる」のです。
学校の部活のパワハラ体質も同根だ、とまでは言っていませんが、「社会全体」にはおそらくそれも含むと私は想像します。
実際、電通さんの「体育会気質」は慶應体育会の気質だと指摘する人がいます。卒業生が多く就職・活躍しているからです。かつてはそういう面もあったかもしれません。
しかし、現在の本物の体育会はかなり違います。
「1年上級生は神様と思え!」というようなことは今は言っていないようです。隅田川の春の風物詩「早慶レガッタ」でも、下級生が~場合によっては1年生でも、実力があれば花形のレースを漕いでいることがあります。
スポーツの世界にも科学が入って来て、しごきではアスリートのパフォーマンスをあげられないことが分かったからです。
さて、そのパワハラ体質が残っているのが、企業社会です。
中小企業の場合、社長が考えと行動を改めれば変われると私は思うのですが、大手さんの場合、以外と難しいように思います。現在の幹部が全員しごき・パワハラをくぐり抜けて成長してきた人ばかりで、長年に渡って同じことを後輩にしてきたからです。
しかし、NHKさんの言う通り、トップ企業がそのままでは、社会全体がそのままでしょう。社外取締役を多数起用するとか、やらないといけないと思いますが、さて今年は2017年。流れはどちらの方向に行きましょうか?
あまり期待はせずに、眺めたいと思います。
追伸①
年始の営業案内です。
1月1日のみ休業し、2日から9日まで休まず営業致します。
どうぞ御利用下さい。
追伸②
CSフジテレビONEの
『寺門ジモンの肉専門チャンネル』に出演させていただきます。
芸能界一肉に詳しい男」寺門ジモンさんが送る肉料理に特化した待望の肉専門番組が、これです。出られて光栄です。
放送は、1/9(月) 8:00~8:30
1/13(金) 11:30~12:00
1/18(水) 8:30~9:00
1/21(土) 9:00~9:30 です。
追伸③
今年も「ミシュランガイド東京2017」に載せていただきました。 3年連続掲載です。ありがとうございます。
追伸④
拙著は好評(?)販売中です。どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』
浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。
東京23区の、全ての区立図書館に収蔵されています。
四六判240頁
価格:本体1600円+税
978-4-7949-6920-0 C0095
2016年2月25日発売
株式会社晶文社 刊行
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.507日連続更新を達成しました。