モンスター・ペアレント
保育の現場の窮状を伝える記事を読んでおりましたら、保育士さんのストレスの種がいくつか紹介されていて、その中に「モンスター・ペアレント」というのがありました。
そうなんですってねえ。まったくお気の毒です。
・・・と、そこまでは特段新鮮味のない記事でしたが、その先に「モンスター」の具体例の、あるお母さんのことを書いた部分を読んで、私は
うーむ・・・
とうなってしまいました。
そのお母さんは、食品添加物に対して大変意識が高く、わが子専用の調味料を持ち込んでいたので、「モンスター」と言われていたのです。
うーむ、食品添加物に対して意識が高いのは「モンスター」なのか。
食品添加物はもちろん良くありませんが、アレルギーと違ってすぐ発症するわけではないです。
人造の成分を食べ続け、お子さんがそれを美味しいと感じるようになった結果、正しい味の食品=正しい栄養源である食品を美味しいと感じなくなり→最終的に代謝全般が不調に陥って→病気に成る、というのが、食品添加物の良くない点です。
だから、いつどういう病気になるか分かりません。
今時のスーパーで「醤油」という商品名で売られているものの内、「本醸造」と書かれていないものには、人造の成分が入っているのが普通です。
それなのに、その程度のことを気にして、わが子専用の調味料を持ち込むから「モンスター」と呼ばれたのです。
うーむ、まともなものを食べようとした人が「モンスター」とは困った世の中に成ったものです。
いや、待てよ、違う、違う、食品添加物に対して意識が高いこと自体が「モンスター」なのではなく、わが子専用の調味料を持ち込んだことが「モンスター」ですよね。
その保育園の、全員分の醤油を持ち込めば良かったんです。
そうだ、そうだ、お母さん、ここは気前よく行きましょう!
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株式会社晶文社 刊行
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