モンスター・ペアレント

保育の現場の窮状を伝える記事を読んでおりましたら、保育士さんのストレスの種がいくつか紹介されていて、その中に「モンスター・ペアレント」というのがありました。

そうなんですってねえ。まったくお気の毒です。

・・・と、そこまでは特段新鮮味のない記事でしたが、その先に「モンスター」の具体例の、あるお母さんのことを書いた部分を読んで、私は

うーむ・・・

とうなってしまいました。

そのお母さんは、食品添加物に対して大変意識が高く、わが子専用の調味料を持ち込んでいたので、「モンスター」と言われていたのです。

うーむ、食品添加物に対して意識が高いのは「モンスター」なのか。

食品添加物はもちろん良くありませんが、アレルギーと違ってすぐ発症するわけではないです。

人造の成分を食べ続け、お子さんがそれを美味しいと感じるようになった結果、正しい味の食品=正しい栄養源である食品を美味しいと感じなくなり→最終的に代謝全般が不調に陥って→病気に成る、というのが、食品添加物の良くない点です。

だから、いつどういう病気になるか分かりません。

今時のスーパーで「醤油」という商品名で売られているものの内、「本醸造」と書かれていないものには、人造の成分が入っているのが普通です。

それなのに、その程度のことを気にして、わが子専用の調味料を持ち込むから「モンスター」と呼ばれたのです。

うーむ、まともなものを食べようとした人が「モンスター」とは困った世の中に成ったものです。

いや、待てよ、違う、違う、食品添加物に対して意識が高いこと自体が「モンスター」なのではなく、わが子専用の調味料を持ち込んだことが「モンスター」ですよね。

その保育園の、全員分の醤油を持ち込めば良かったんです。

そうだ、そうだ、お母さん、ここは気前よく行きましょう!

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978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.360連続更新を達成しました。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM
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