豚すき焼き

「すき焼き思い出ストーリー」のご投稿を読んでいますと、

子供頃のすき焼きは牛肉ではなくて豚だったという記事が出て来ます。

これを読んで、豚すき焼きのデータはないかと思って調べてみましたら、在りました。

2002年の、日経Web 「食べもの新日本奇行」の調査ですが、

まず北海道では60%近くに達していて、岩手も60%、新潟が35%、沖縄40%。

豚が10%以上の県は、

北海道、青森、岩手、福島、茨城

新潟、富山、福井

神奈川、静岡

となっています。

このデータには現れませんでしたが、群馬も豚すきが多いと聞きます。

東北・北関東と北陸に豚すき地帯が広がっていて、それから何故か神奈川、静岡でも食べられていることが分かります。

ですから、思い出に登場してもおかしくはないのです。

その他に地域制のある具材を二つご紹介しますと、まず、

タマネギ。

「4人に1人、つまり25%を超えた地域をみる。北海道61%、福井50%、滋賀63%、京都35%、大阪35%、兵庫26%、奈良25%、和歌山28%、鳥取50%、岡山27%、広島38%、徳島28%、鹿児島50%、沖縄40%だった。」

「北海道を除くと西日本型の文化であることがはっきりした。特に関西勢が軒並み顔を出している。中国勢も目立つ。列島の南端でもタマネギが強い。」

タマネギは、西洋から船で神戸に持ち込まれたのが最初です。それで関西中心なのでしょう。

次に、

「大根でも面白い結果が出た。」

「25%超の地域は鳥取25%、島根43%、岡山27%、広島27%、山口33%、徳島57%、香川81%、愛媛33%、鹿児島25%。圧倒的に中四国の文化である。今後、すき焼きに大根を入れる人を見掛けたら中四国出身の人ではないかとの疑いが浮上することになる。香川県人の疑いが最も濃厚である。」

すき焼きの痴呆性って、いや、地方性って本当に面白いです。

追伸

すき焼き思い出ストーリーの投稿を募集しています。

すき焼きは文明開化の昔から、日本人の思い出の中に生きてきた料理です。でも残念ながら、その思い出話しをまとめて保存したことはなかったように思います。

ご投稿くださったものは、「ちんや」創業135周年を記念して本に纏め、今後店の歴史の資料として、すき焼き文化の資料として、末永く保存させていただきます。

どうぞ、世界に一つだけの、すき焼きストーリーを是非、私に教えて下さい。

既にご応募いただいた、50本のストーリーはこちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.939日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)