ささやかな楽しみ

すき焼き思い出ストーリー投稿サイトに、新着ストーリーの投稿がありました。

御年90歳の方から、昭和のはじめ頃の「ちんや」の想い出話しをいただきました。とても在り難いです。

題して、

「ささやかな楽しみ浅草「ちんや」の想出」

<以下を是非お読み下さい>

私卒寿のお婆さんと成り、戦後七十年何とか元気で生活して居ります。

昭和のはじめ、菩提寺が浅草河童橋にございますので春秋のお彼岸にはかならず父に連れられ墓参に行きました。先ずお寺参りをすませ、花屋敷で遊び仲見世を抜けて表通りの「ちんや」で牛鍋の夕食と言うのが何よりの楽しみでございました。

堂々たる構えの玄関で下足番の小父さんが「いらっしゃい」と迎えてくれたのをおぼえて居ます。

幼い頃お座敷で食べたすき焼の美味なること。親兄弟もほとんど他界致しました現在、生き残った私にとって良き時代と「ちんや」の牛鍋の味は忘れることが出来ません。

お土産に留守番の母へ必ずお肉を沢山買って帰りました。

<終わり>

その他にも50話以上のストーリーがありまして、こちらでご覧いただけます。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.932日連続更新を達成しました。

Filed under: すき焼きフル・トーク,憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)