キャベツすき焼き

弊店の板長が春キャベツをすき焼きに入れたら美味いですよ、と言いだしたので試してみました。

ふん、なかなか行けます。

キャベツは癖のない味なので、様々な料理に使われる野菜ですし、肉の脂とよく合います。野菜炒めやお好み焼き、焼きソバに必ず入っているのは、やはり脂と合うからだと思います。

脂を含むと甘味が引き出されるのがキャベツの面白いところです。

イメージ的には、すき焼きイメージじゃないよなあ、と言う方もおいでかもしれません。

元々日本に在った野菜ではなく、幕末・明治から外国人用に栽培され始めた野菜ですので、洋食イメージですが、今や生産量はダイコンに並ぶほど栽培されています。

既に日本に定着したと言って良いと思いますし、それに味が合うのだから、すき焼きにしない手はありません。

すき焼きに出来るものは、なんでもすき焼きにするのが私です。

冬キャベツは玉が締まっていて繊維っぽく、ある程度長時間煮込んだ方が良いのに対して、春キャベツ(=新キャベツ)は柔らかめなので、すき焼きに丁度良いと思います。

また春キャベツは生産量が少なめで近年人気が高いです。三浦の春キャベツとか暴走の春キャベツとか、イヤ、房総の春キャベツとかを「変わりザク」として売り出したら売り上げも期待できそうですね。

それにですよ、キャベツのキャベジンは胃に良いです。

キャベジンが胃腸に取り込まれると、胃腸の粘膜の組織をつくり、飲み過ぎで壊れた組織の修復をしてくれるとかで、胃腸薬の商標としても有名ですよね。

既成イメージさえ捨てていただけば、楽しくて実利的と思いますよ、キャベツすき焼き。

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Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)