民族差別

ちょっとしたトラブルがありました。

外国人の御客様を満室でお断わりしたのですが、その方はマイノリテイー民族の方であったので、断られたことを「民族差別だ!」と受け取ったようでした。

その日、開店の時点で空いている部屋は1室しかなく、その方と前の方が続けて店に入ったため、当然前の方が入った時点で満室に成ったのですが、店の外に「満室!!」の掲示を出すのが一瞬遅れてしまいました。それで「満室!!」の掲示がされていないのにお断わりするという、マズい段取りになってしまいました。

単純にスピードが追いつかなかっただけなのですが、「差別だ!」となってしまい、往生しました。

レストランは国を代表する立場なのだから、レストランが差別をすれば国が差別をしたのと同然だ!

という、その方の議論には賛成ですが、なにしろ誤解なんだから、そんなにワーワー言わないで下さいよ、まったく。

そう言えば先日京都の先斗町で遊んだ時も同じような話しになりました。

最近京都は景気が良いってねえ?と私。

そうどすなあ、外人はんが多くて困りますう、と芸妓さん。

ああ、そうだねえ、先斗町は観光客がドヤドヤ往来するような通りに会員制の店が直に面しているからねえ、そういうことになっちゃうよね。そういう時はなんて言って断るの?

それは~ノー、ノー、どすなあ。

ええ?! なんか他に言い方ないの? ウイー・アー・メンバーシップレストランどす、とか言わないの?

そうやなあ、やっぱりノー、ノーだけどすわあ。

うーん、これから大変ですな、京都も浅草も。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.475日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)