800円の水

バラエティー番組などでも有名な、イケメン・シェフのKWGEさん(40)が、自身の経営するレストランについて、

「水が800円もして高すぎる!」

と悪口を書かれたそうで、猛反発をしているそうです。

「水が800円」という苦情は『食べログ』に2件書き込まれていたそうです。

これに対しKWGEさんは、

「年収300万円、400万円の人が高級店に行って批判を書き込むこともあるが、そういう人たちには高級店の企業努力や歴史がわからない。当たり前だよ!いい水出してるんだもん。1000円や1500円取るお店だってありますよ。そういうお店に行ったことがないから『800円取られた』という感覚になるんですよ!」

といささかキレ気味ですね。

そう言えば最近、弊ブログの6/17号に「見る目の無い人」「味わう舌の無い人」について書きましたが、そこに書きました通り、「割高」かどうかは人によって意見が分かれてしまいます。私は、まだこのイケメンさんの御店で水を飲んだことがないので、評価を保留したいと思います。

この場合、問題の所在は「本当に割高か」ではないと思います。その水が800円に値する結構な水だ、ということが客に全く伝わっていないのは、どうしたことでしょう。

こういう店には、たいてい、やる気のある若いスタッフが居たりするんですけどね。工夫はしていたのでしょうか。例えば、レシートの表記も「アクア」だけでなく、何かもっと有り難い感じの名前を表示したら良いように思います。まあ、余計な御世話ですが。

さらに問題がありました。この苦情を読んでみると、問題はそれだけでないようで、

「ぶち切れました。いいんです、別に有料の水でもいいんです。あたしが必要で頼んだなら。何も聞かず、勝手に入れて、結果二人呑まずに、で、800円かい?」

「お水を勧められたら800円とられるのでお断りしようねと望みましたが、気がついたらお水がいれてありました。領収書みたらやはりアクア\800とありました。ここは日本ではなく外国のレストランだと思いましょう」

とありまして、

・水が割高である、という以外に、

・注文していないのに提供して課金した

という問題点があったようです。

2番目の「注文していないのに提供して課金した」は、飲食業界にそういう風習・常識があるのは事実ですが、今時の世相を考慮して、おやめになった方が良いと思います。

おそらくは、これは事実上のサービス料なのでしょう。

苦情の主が食べた料理は、

「サービス料込みで一人8.470円のコース」

だったそうで、有名店の割にはお安いです。

そこに水800円を足して9.270円にしているわけで、それは8.470円に10%加算した場合の9.317円とほぼ同じです。

コースの料金設定は安めにして、プラスせっかく色々飲物を用意しているのだから是非注文して欲しい。注文してくれないのなら、せめて水でも飲んで欲しい、ということなんだと思います。

私なども、飲物を注文してくれない御客様に対して内心不満を抱くことはあります。特に日本酒を全然飲んで下さらないことについては、メチャメチャ不満です、この際だから申しますけど。

勿論地道に価値を説いておりますが、あんまり反応が寂しいと、毒ずきたくもなります。

しかしですよ、

「年収300万円、400万円の人が」というセリフは、どうにもNGでした。

その後結局、KWGEさんは「僕が生意気でした」と謝罪するハメになってしまいました。

イケメンさん、たまには落語でも観たらどうでしょう。使えるタンカがありますよ。

 追伸①

1963年6月15日に「スキヤキ・ソング」(=「上を向いて歩こう」)が、全米ヒット・チャート第1位を獲得しました。それから50年。その後、全米第1位になった日本人はいません。

~「スキヤキ・ソング」50周年記念~
「ちんや」で九ちゃんのCDが当たる週間 を開催しています。
平成25年6月15日(土)~23日(日)

1等:「上を向いて歩こう」CD
2等:世田谷文学館「上を向いて歩こう展」入場券
参加賞:「ちんや」金券133円 (参加賞は全員に差し上げます)

詳しくは、こちらをご覧ください。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.206日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)