24時間戦えますか?
かつて時任三郎さんが「24時間戦えますか?ジャパニーズ・ビジネスマン!」と歌う、栄養ドリンク「リゲイン」のCMが話題になったことがありますね。
バブルの頃だったと思います。私もよくカラオケで歌っていました。
あれから四半世紀、
「365日24時間死ぬまで働け」
と命じる『理念集』を全社員に配布している会社が在ると知って、非常に驚きました。
広く報道されているので社名を伏せる必要はないかもしれませんが、念のため伏せまして、大手居酒屋チェーンのWTMI社と書いておきます。
この『理念集』は、
「勤務時間そのものに捉われることなく仕事をします」
ということも命じてもいるそうで、たしかに、勤務時間キッチリで働こうなどと考えている者が偉く成るわけはない、と私も思います。職場のことに責任を持つ気はありません、と表明しているのと同じだからです。
実際私も完全な休日というものはほとんど取っていません。店の定休日でも何かしら用事がありますが、それはnoblesse obligeと申すものです。全員に強制できる話しではないと思います。
偉くなど成らなくて良いから、働く時間は最短にしたい、という人間がいるのも事実で、その連中にも人権はありますね。
だから、その人権を否定することを言うとマズいですし、ましてや文書にして配布するのは、かなりマズいと思います。
「同じ職場で働く者に対して、職務上の地位や人間関係などの職場の優位性を背景に、業務の適正な範囲を超えて、精神的・身体的苦痛を与える又は職場環境を悪化させる行為」すなわち「パワハラ」に当たる、という弁護士さんもいるようです。
本当に「死ぬまで働け」と明記されているんでしょうか。
とても興味が湧きます。
その後に「言葉の通りそうしろと言うのではない。そんな気持ちで、働いてほしいということだ」と一応フォローが入れられているようですが、実際に2008年に社員が過労死を遂げてしまった今、冗談にも成りません。笑えるのは、せいぜい「リゲイン」位でしょう。
その過労死事件が発生して以降も、この言葉が取り消されず、配布され続けていると言いますから、想像を絶した話しです。
しかも、そのオーナーさんは、今回の参院選にお出になると言います。
そう言えば、前回都知事選に出た時、浅草に遊説に見えたので、握手した記憶があります。
せっかく会えたのだから、『死ぬまで働け理念集』を1冊下さい、と頼めば良かったなあ。
追伸①
1963年6月15日に「スキヤキ・ソング」(=「上を向いて歩こう」)が、全米ヒット・チャート第1位を獲得しました。それから50年。その後、全米第1位になった日本人はいません。
~「スキヤキ・ソング」50周年記念~
「ちんや」で九ちゃんのCDが当たる週間 を開催しています。
平成25年6月15日(土)~23日(日)
1等:「上を向いて歩こう」CD
2等:世田谷文学館「上を向いて歩こう展」入場券
参加賞:「ちんや」金券133円 (参加賞は全員に差し上げます)
詳しくは、こちらをご覧ください。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.205日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。