上を向いて歩こう展
「世田谷文学館」で「上を向いて歩こう展」が開催されています。
私は、この歌を数限りない回数歌っていますが、直筆スコアを見たことはありませんでした。今回はそれが展示されていると言いますから、行かねば罰が当たります。押っ取り刀で行って参りました。
さて、今この歌に関する展覧会が開催されているのは、1963年6月15日に全米チャートで第1位を獲得してから、今年が50周年に当たるからです。
この歌は、その後さらに世界中でヒットしましたが、わが国ポップス史上でこういう規模のヒットは、今までありません。史上最大の快挙と言っても過言ではないでしょう。
最近では東日本大震災後に、何人もの歌手が「上を向いて歩こう」を歌うCMが流れていたのを思い出しますね。
そんな記念すべき年、ということで開催されています。
さて今回の展示では、
中村八大、永六輔、坂本九の名曲誕生の秘話
高度経済成長や安保闘争といった歴史的背景
さらには、
「SUKIYAKI」が70ヵ国以上に広まった背景
といった整理の仕方で展示されています。
主な出品資料は、
中村八大直筆スコア、初演の楽譜の他に、
全米レコード協会から坂本九に贈られたゴールドディスク、映像「KYU SAKAMOTO in THE STEVE ALLEN SHOW」、
「夢であいましょう」台本、「冗談音楽」台本、
「SUKIYAKI」各国版レコード、楽譜、村上雅則関連資料・・・
などなど、とにかくお宝の山と申せましょう。
個人的に「へええ!」だったのは、「70ヵ国以上に広まった背景」のコーナーです。
その背景には、日本の音楽を世界市場に普及させる夢と志を持った、一人の日本人の存在が在った、というのが、この展示の眼目です。この歌を世に広めるために尽力した人々と、この歌を聴きながら海外で活躍した日本人に焦点が当てられていました。
特に、敗戦の日本から海外に出て、彼の地でこの歌を聴いていた人達の想いを伝える資料は、同朋なら涙なくして見ることはできないと思います。
原発事故を経験した、今の日本人の気持ちに通じます。
♪上を向いて歩こう 涙がこぼれないように♪
皆様も、是非ご覧あれ。6/30までです。
追伸①
「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。
<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に
<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで
<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)
<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)
<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。
<参加費>なんと、無料。
*参加の手続きはこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.186日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。