当世シニアお一人さん事情
テレビの情報番組で、当世お一人さん事情を特集していました。
しかも、シニアのお一人さん事情に絞った話しです。
登場するのは、
お一人さんで焼き肉に行くシニア女性(要するに、お婆さん)
お一人さんでカラオケに行くシニア女性(これも、お婆さん)
お一人さんでネットカフェに行くシニア男性(お爺さん)、さらには、
お一人さんで旅行に行くシニア女性まで。
ここに出て来る皆さんは、おつれあいを亡くしたのではありません。しっかり結婚しておいでなのですが、お楽しみは一人で、なのです。
まず、お一人さんで焼き肉に行く女性の言い分が驚きます。
焼き方が家族と違う。つまりこの方はカリカリ・焦げ焦げに肉を焼きたいのですが、それを家族に許して貰えないのだそうな。
次にお一人さんでカラオケに行く女性の言い分は、
歌の趣味が違う。この方は演歌が好きでなく、新しい歌を歌いたいのです。
続いて、お一人さんでネットカフェに行く男性の言い分は、
家に居ると婆さんが話しかけてきて、リラックスできないのだけれど、外でリラックスしてから、その後で婆さんと対面すると「寛容になれる」(!)
さてさて、お一人さんで旅行に行く女性の言い分は、
夫婦で旅行すると必ず喧嘩してしまうので、別々に旅行して土産話しをする方が楽しい。
いやはや。
私の、お一人さんへの見方がかわりました。
「ちんや」へもシニアのお一人さんが結構見えるのですが、
昔婆さんと二人でここへ良く来たんだよ!その婆さんは、おととし死んじまってねえ・・・
という状況が多いのだと確信していました。だから、そういうお一人さんは大事にせねば、と確信していたのですが、このテレビの情報が正しければ、単なるワガママで、弊店へ見えているシニアも結構多い、ということになります。イヤな感じですね。
たしかに「死んじまってねえ」系のシニアは、そのストーリーを店の者に語って下さいますが、「焼き方が家族と違う」系のシニアは、詳しい事情を店の者にあまり語らないかもしれません。
要するに、です、婆さんは浅草今半さんの「焼くように煮る」がお好きなのだけど、自分(=お爺さん)は「ちんや」風が好きだから、それで見えていた、と考えることも出来るです。
うーん・・・
か、歓迎しますよ、一応。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.185日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。