本場の本物
ある朝、新聞の写真を見ていて、
あっ、向笠先生だ!
と気づきました。
キャプションにも記事本文にも先生の名前は書いてないのですが、それは新聞側の手落ちで、
「本場の本物」と大書された半纏を着こんだ、向笠千恵子先生が、なにやら外人さん相手に、食材の説明している写真が掲載されていました。
「本場の本物」というのは、農水省管轄の「食品産業センター」が全国各地の優れた地場産品を認定する事業の名前です。「すきや連」でお世話になっている向笠先生は、センターから依頼を受けて、地方の良心的に作られた食品の推薦をなさっています。
そして、さらに今回は「第19回フランス食の祭典」というイベントに、その「本場の本物」を出品するのに合わせて渡仏なさったのです。ご渡航前に、
「祭典」の会場には半纏を着て出たいのだけど、「本場の本物」に相応しいメーカーさんはないかしら?
と先生からお尋ねがありましたので、旧知の花巻市の「伊藤染工場」さんをご紹介しました。
上出来の半纏が出来たようで、その写真が新聞に載って、私も嬉しく感じました。
日本の「本物」食品はフランスでも好意的に迎えられたそうで、「世界進出への大きな手応えを感じた」というメーカーさんもあったようです。
日本国内で本物が売り切れていれば何の問題もないのですが、日本人が本物を軽視しているのが実態ですから、海外に目を向けるのは当然のことです。
実際に輸出するには、先方の規制にあわせる必要があって簡単ではないらしいのですが、こういう試みは続けてもらいたいと思います。
追伸①
「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。
<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に
<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで
<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)
<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)
<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。
<参加費>なんと、無料。
*参加の手続きはこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.183日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。