フライヤー
住吉さん、フライヤーをお持ちしたいんですけど、今日の午後は空いてますか?と言われて、
???
と思ったのは5年ほど前のことでした。
ふ、フライヤーですか。ウチはご存知と思いますけど、すき焼き屋でして、揚げ物もすることはしますけど、そんな物量じゃありませんから、フライヤーとか使わなくても間に合うんですよ。それにだいだい、なんでビオラ奏者の方がフライヤーを持って見えるんですかあ?
やだなあ、住吉さん、からかわないで下さいよ、揚げる方のフライヤーじゃなくて、配る方のフライヤーです。チラシのことですよ。
あ、コンサートのチラシのことですか・・・
さて、そのフライヤーの語源ですが、なんでも「近代の宣伝において、飛行機やヘリコプターを用いて、空からチラシをばら撒いて配布する方法がとられていた」、で、flyerという語が使われるようになった、と説明されています。
「日本では、A6 などの特に小さいものや、 一般的な版型ではなく丸などの裁断や その他の装飾が施された厚い紙のチラシを指すことが多い。」
となっていますが、最近はもう少し大きいA4サイズの普通のチラシでも、皆フライヤーと言うようになったように思います。
いつからそう言うんでしょうね。
偶然かもしれませんが、チラシがチャンとした印刷屋さんで刷られなくなった頃から、フライヤーと言うようになった気がします、私は。
パソコンやデザイン・ソフトが普及して、一般人でもチラシの版下が作れるようになり、その版下を激安印刷業者に持ち込めば驚くほど安く刷れるような成った頃、あの辺りからチラシと言わなくなったような気がするのです。
デザインを一般人でも出来るようになった頃に、デザイン業界で使われていたフライヤーという言葉が一般世間でも使われるようになった気がします。つまり業界の構造変化が言葉の変化をもたらした、と私は推測するのですが、お詳しい方、いかがでしょう?
この新時代は、印刷業界の皆さんにとっては、勿論厳しい厳しい「価格破壊」の時代です。それを見聞きしているだけに、私は、どうも気軽にフライヤーと言いにくく、今でもチラシチラシと言っています。
内容や材質を吟味したチラシなら、まさかヘリコプターから撒きはしませんから、やっぱり「散らし」が適当と思います。
がんばって欲しいです、「散らし」業界。
追伸①
TV東京『和風総本家』に「ちんや」が登場します。
「ちんや」に豆腐を納めて下さっている「市川食品」さんを密着取材する特集の中で登場します。5月16日(木)21時~放送です。ご覧ください。
http://www.tv-osaka.co.jp/ip4/wafu/
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.161日連続更新を達成しました。
毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。