出世払い
「夜の浅草活性化委員会」に出席しました。委員長はバーテンダー協会会長のOGRさんです。
私にとって、この委員長と雑談をするのが、委員会に出る何よりの楽しみに成っています。
例えば、水割りのステアとカクテルのシェイクの、どちらが仕事としてポイントが高いのか?
それはステアだそうです、皆さん。
へえ~ でしょう。
そういう感じのトリビアな話しが豊富に聞けるのです。面白いので、しばしば委員会を脱線させてしまいます。
そんなOGRさんが最近ボヤイておいでなのは、
割り勘。
若いサラリーマンが上司に連れられてやって来て、会計する時に、
割り勘にしましょう、部長!!
と言い張るのが実に良くない、とボヤイておいでです。
上司に奢られると古文に成らなければいけないイヤ子分に成らなければいけない!とか想像してしまうんでしょうかね。
野暮な話しです。
そういう場合OGRさんは若いサラリーマンに諭して聞かせるそうです。
君が出世して、その時になったら部下に奢れば良いんだよ。今は部下なんだし、部長さんの御顔があるんだから、今日はただ、ありがとうございます!とだけ言えばいいのさ、と。
私自身は人生の先輩と飲む時は、流石にタダは気がひけるので、千円か2千円を、先輩のポケットにねじ込むことが多いですが、それでも、
いいから、いいから!
と言われれば、引っ込めることにしています。
そう言えば最近「出世払い」という言葉を全く聞かなくなりました。
念のためここで「出世払い」の意味を確認しますと、有能な若者が出世して所得が増えることを前提にして、飲食等の代金を若者に貸す、という意味です。つまりは明確に返済期限を設けずにお金を貸す、ということですね。
OGRさんは、その方が店にとっては良い、と言います。
今の部長さんがリタイアしたら⇒昔の部下の人が今度は部長になって同じ店に行く、勿論自分の部下を連れて行く、そういう循環のある店が長続きするんだよ、と。
うーん、昭和は遠くなりにけり。
追伸①
ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
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追伸②
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.013日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。