太ったすき焼き屋
とある料理業界の「ファミリーXmasパーティー」に出席しました。
そうしましたら、隣席のすき焼き屋さんの奥様から、
住吉さんは、なんでそんなに痩せてるんですか、肉を食べないんですか?
という御質問がありました。
実際、このタイプの御質問はよくあるのです。
え?肉食べますよ! だいだいすき焼き屋って、そんなに太ってないですけど。オタクの御主人様だって痩せておいでですよねえ。京都のMSMさんも、横浜のAOIさんも、米沢のOZKさんも、新橋のFJMさんも・・・そう、太ったすき焼き屋って、あまりいませんよ!
とお答えすると、座の一同、
たしかに!
その御主人はマラソン・ランナーでもあるのですが、
肉は人体の代謝を上げるからねえ!炭水化物は太ると思うけど、肉は太らないよ!
そうしましたら、鰻屋のWKIさんは、
うーん、鰻は炭水化物とセットだからなあ・・・
今度は、洋食屋のMYKさんが、
そうそう、アフリカには肉しか食べない民族がいて、すごく痩せてるそうですよ!
そのアフリカの肉しか食べない民族とは、マサイ族のことです。
「肉しか食べない」と言うと、それはさすがに言い過ぎのようですが、たしかに、伝統的なマサイの主食は、牛乳と牛の生血なのだそうです
それでも痩せています。テレビなどで紹介されるマサイ人は、非常に勇敢で戦士のプライドが高く、「草原の貴族」と形容されるとか。
近年では炭水化物を食べるものの、魚食は全くせず、野菜を食べることはごく少ないそうです。野菜を必要としないのは、肉を生食することで、その血液中のビタミンを摂取できるためだそうです。
カナダのイヌイット・北極圏のエスキモーなども、アザラシや鯨、トナカイなどが主食です。
ただし、です。私達の好きな肉とは違うようです。マサイは、非常に固い肉をよく噛んで食べ、日本人や西洋人のように熟成させた柔らかい肉は好まないのだそうです!
うーん。
おそらく、加熱した時に無くなってしまうビタミンなどの栄養素が必要だからでしょう。
栄養を摂り込む手段がガラリと変わると、味覚も変わるのですね。
私個人の味覚のことを申しますと、肉の生食は好きでありません。旨いと思わないのです。熟成肉屋に生まれついたからでしょうか。
だからビタミンは野菜から摂る他ないですね。野菜の繊維は便通を促進しますから、結果的には、肉と野菜を両方食べて、それで塩梅良いのかな、と思っています。
で、今日の結論。すき焼き屋は太っていないのが標準です。
追伸①
ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
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追伸②
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
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追伸③
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.010日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。