カーナビ

 私はカーナビが嫌いです。

 タクシーに乗った時、ドライバーさんがナビをしきりに見ていると、降りたくなってしまいますが、最近結構そういうケースに出遭います。昔はタクシードライバーと言えば、道に詳しくて感心したものでしたが、そういう職人ドライバーさんが減っているような気がします。

 それはつまり、ナビのせいですね。だから私はカーナビが嫌いなのです。

 素人が使うのは、まあ良いですよ。GW連休に御家族で出かける時は、知らない土地に行くわけですから、ナビは便利でしょう。

 でも、営業運転で大勢の人の命を預かる場合なのに「ナビ頼り」だったとは、信じがたい話しですね。勿論、関越道の格安バスのことですが。

 もともと道に詳しい人が、補助としてナビを使い、安全性を高めるのは良いと思いますが、その道を走った経験が乏しいのに、ナビを頼って走るとは。

 便利なものができると、人間の性能の方が退化する展開の見本でしょうね、ナビは。

 でも、料理の世界も、似たようなものですよ。

 御飯が炊けなくても、機械が炊いてくれますから。

 しかも現場の店から遠く離れたセントラルキッチンで機械が炊きますから、現場に、御飯のことをわかる人間がいないことがあります。現場では盛るだけです。

 だから、ですよ、

 格安ツアーなんかに乗るから、事故に遭うんだよ!

と被害者の方を馬鹿にしておいでの皆さんに申しますが、

 似たようなことが、まだまだ世の中に在るんじゃないですか。

 恐ろしや。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は111人です。笑顔数が1千に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて803日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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居酒屋店員への接し方

 先週Yahooのトップページに、突然、

「女性に「優しい人だなぁ」と感心される居酒屋店員への接し方9パターン」

なるリンクが現れ、思わず開けてしまいました。

 まず最初に「人の本性は、「赤の他人」に対する接し方で垣間見えることがあります。たとえば女性と居酒屋で飲食をするとき、どんなに相手の女性に気を配っても、店員への態度ひとつで評価がガタ落ちすることも…。」

と読者を脅かしておいて、肝心の「9パターン」に入っていきます。

【1】 料理が運ばれてくるたびに、さわやかスマイルで軽く礼を言う

【2】 店員が伝票に入力するペースに合わせて注文を伝える

【3】 店員がお皿やグラスを落としたときに、「大丈夫? 」とフォローする

【4】 食べ終わったお皿やグラスを、片付けやすい位置に並べておく

【5】 料理がなかなか来ないとき、催促するのではなく「確認してください」と言う

【6】 店員がオススメしてきた料理を「それもいいね! 」と肯定してあげる

【7】 料理を残すときに、「おいしかったんですけど、おなかいっぱいで」などと一言謝る

【8】 「ハキハキした接客がグッドだね! 」と、店員の良いところを褒める

【9】 退店時にはっきりと「ごちそうさまでした」と言う

 こ、これでモテるんでしょうか。

 私がやらないのは、【6】だけですね。

 私の場合、店に入る時点で食べたいものは、およそ決まっているので、オススメはウザいのです。それで、たいてい「お姐さん、ごめんね、頼むものは決まってるのよ。」と言ってしまいますが、それ以外はやってます。

 これでモテるなら、私なんか、モテまくりですよ、塩谷君並みに。

 二股記者会見で恥かかないように、セリフを準備しとかなきゃ。

追伸

 4/20に「ニッポン全国彪友会~台東万博!」を主催しました。この日の画像は、こちらをご覧ください。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて802日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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乱筆

 4/20に主催しました、「ニッポン全国彪友会~台東万博!」の件で、御礼の御葉書など​いただきまして、誠に恐縮しております。

 実は私、超弩級の乱筆家​ですので、お返事はメールで済まさせていただいております。何卒​、ご容赦いただきたいと思います。

 しかし、です。我が名誉のために申しますが、以前から乱筆だったか、というと、実はそうではなく、それどころか、学生時代の私のノートは「見やすい・分かりやすい」と評判で、良く友人にコピーさせてあげたものでした。

 流石に綺麗だ、とは言われませんでしたが、評判良かったのです。

 それが、いつの間にか「・・・」に。

 問題なのは、字を書くことに集中できないことです。

 大学の講義なら静かですが、この店の帳場は、落ち着かないのです。

 まず、電話がしきりと鳴ります。しきりと鳴らないと困るので仕方ないですが。

 板場と帳場の間には、カウンターがあるだけですので、オーダーを通す大きな声が響きます。

 部外者に対する、仕切りもありませんので、営業回りの取引先さんが遠慮無く入ってきて、イキナリ声をかけてきます。

 どうもー!社長―!毎度お世話さまでーす!!!

 人が字を書いてるのが見えないんですかねえ。こういう場合は、元気が良ければ良いほど腹立たしいですね。

 2つ個室を作って、一つは自分が使い、もう一つには秘書を常駐させて、入って来る人を一度堰き止めれば、字はゆっくり書けましょう。でも、周囲とのコミュニケーションが弱くなりそうで、そうはしていません。

 ですので、今日も色んな人が入って来ます。

 私が字を書いているのに。

 どうもー!社長―!この書類見て欲しいんですけどー!!!(これは店のスタッフ)

 ここで怒ってはいけません。書けば良いんです、平然と、乱筆で。

 あ、そうそう、御礼状の件は、「乱筆」以前にアベコベでしたね。

 主催者が参加者​に礼状を出すなら分かりますが、逆になって、どうも恐縮​です。それだけ喜んでいただけたのですから、幹事冥利につきますね。嬉しいです。

 追伸

 4/20に「ニッポン全国彪友会~台東万博!」を主催しました。この日の画像は、こちらをご覧ください。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて801日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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800日

 このブログの連続更新が目出度く、800日に成りましたた。

 連日FBやツイッターで、

 連続更新795日達成!

 連続更新796日達成!

 連続更新797日達成!

 連続更新798日達成!

 連続更新799日達成!

とか言っておりましたので、節目の日が近づきますと、有り難いことに、アクセス数が増えたり、FBでコメントが戴けたりします。

 読んでます!とか、

 面白いです!とか書いていただけて、嬉しいことです。

 さて、ここで問題なのは、本当に面白いのか、単なるお世辞なのか、

ということです。

 勿論、私は文筆を生業にしておりませんので、面白くなかったとしても、まあ、深刻な事態ではありません。しかし、そうは言っても、つまらないものをお読みいただくのは、心苦しいですね。

 今日は、節目の日ですので、私がブログを続ける上で、心がけていることをお話ししておきましょう。それは、

 自分が関わったことだけを書くこと。

 つまりグルメ評論、音楽評論、演劇評論、展覧会評論は書かない、ということです。

 思いまするに、そうした評論を立派に書くには、実演家さんの数倍の知識量が必要ではないでしょうか。例えば歌舞伎評を書くなら、歌舞伎役者さんの、少なくとも5倍は歌舞伎についてくわしくないと「・・・」ですよね。

 だから、私はそうした文を書きません。

 自分がやっていること

 自分が関わったこと 

 自分が感動したこと

 自分が憤慨したこと

だけを書いて行こうと思っています。 

 え? グルメ評論なら書けるだろう!って?!

 勘弁して下さいよ。この小心者に、そんなこと出来ませんよ。

 そういうブログですが、今後とも、是非御愛読を!

追伸

 奇しくもブログ800日の日に合わせて、『江戸町奥山風景』の59日間の会期が終わりました。「浅草うまいもの会」は、おかげ様で動員1万人を達成しました。

 1万人目の方が見えた時は、ちょうど撤収作業の準備で全会員が総出で集まっていましたので、クス玉を割り、全員で記念撮影、そして景気よく手締めをいたしました。

 お客様にとっても、運営に携わった我々にも良い記念になりました。

 59日ブッ通しで、チト疲れましたが、ハッキリ申してまして。

 こういう経験は滅多にできません。有り難うございました。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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客種

 すき焼き「ちんや」と同じ建物の地下で、「ちんや亭」というカジュアルなレストランをやっています。

 ハンバーグとかサイコロ・ステーキとかをやっています。ハンバーグ定食の値段は1.200円で、「ちんや」に比べるとカジュアルです、当然。

 この店の特徴は、

・カウンター席だけの店

・昼時だけの営業

だ、ということです。

・カウンター席だけの店ですので⇒調理してから3秒以内に召し上がっていただけます。私は、何しろ料理は温度が重要と思っていますので、この特徴をとても気にいっています。

 もう一つの特徴ですが、

・昼時だけの営業ですので⇒メニューは全て定食形式です。「ちんや」と同じグレードのすき焼き・しゃぶしゃぶもやっていますが、定食式です。

 そして昼時だけの営業ですので⇒夜は「ちんや」ですき焼きを作っている仲居さんが、昼は「ちんや亭」のサービスに入ります。「ちんや」はどうしても夜席主体の店ですので、このシフトは合理的と言えます。

 さて、この「ちんや亭」と「ちんや」で、どう棲み分けるのか、という議論を今、社内でしています。

 以前は、

 客種(=キャクダネ)が違う、

ということで、ほぼ別口に運営していました。私の代になって、だんだん、味の面でもサービスの面でも相違点を少なくしてきた所です。

 そして今年ついに、

 同じお客様に2店舗を回遊していただく、

という取り組みを本格化させたいと思っています。

 「ちんや」の方は、創業130年を機に、

 「心に残る思い出を!」路線を進めていまして、それは勿論、私が本心からやりたいことなので変えるつもりはないのですが、結果として、普段の食事に使いにくいムードになってきたことは事実と思います。

 ですので 「心に残る思い出」の食事を「ちんや」でなさった方が、次回ふらりと浅草へやって見えた時には、他の店へ行ってしまうのでなくて、

 「ちんや亭」へ行けば良いんだ!

と思い出していただかないといけません。

 昨年から「ちんや」と同じグレードのすき焼きも、「ちんや亭」でお出しするようにしましたので、そのことも知っていただきたいのですが、従来がほぼ別口運営だったので、こうした流れが、まだ上手くできていません。ここが課題です。

 孫を連れて墓参り、の後は「ちんや」で、

 婆さんと二人だけ、の時は「ちんや亭」で、という具合です。

 さらに逆の流れも作りたいです。

 例えば、来月アメリカの友人が来日するから、浅草ですき焼きを食べさせたい!

と思った場合、お客様としては一度店の下見をしたいですね。でも下見のために、まともに「ちんや」の料金一人前を支払うのは御負担でしょう。

 それに、それ以前に御一人様では入りにくいですよね、「ちんや」へは。別に御断りしてるわけではなく、入れるんですけどね。

 そういう方には「ちんや亭」の仲居さんが「ちんや」の仲居さんでもあることを、もっと積極的にお知らせして行こう、と思っています。

 御接待・御法事・御宴会の御相談を、私がうかがいます!

という感じで。勿論、「ちんや」の方のメニューを用意しておいて差し上げます。

 肉の味は「ちんや亭」でも確認できますので、後は「ちんや」の様子を知れば下見官僚イヤ下見完了です。

 実は今までも、そうやっていたのですが、文字情報としては、どこにも書いてなかったのです。今ここに初めて書きました。

 何しろ、キャクダネが違う、という前提でしたので。

 嫌ですよね、この言葉。

 この、人を見下した表現を皆が使っているのですが、お客様には聞かせられません、ゼッタイ。

 これからは、「ちんや亭」のお客様も「ちんや」のお客様も同じであって、食事の状況が違うだけ、という前提にして行きます。

 キャクダネは禁句にします。

 私の精神衛生も、これで必ず向上します。

 こういう世の中だからこそ、大震災を経験したからこぞ、本心からやりたいことを!

 当分は、これに集中しようと思っています。

追伸

 浅草寺本堂横で「江戸町奥山風景」が開催されています。

会期は本日5/7までですよ!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて799日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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カラクリファイル

 3/10に開幕しました「江戸街奥山風景」も、5/7の千秋楽まで、残りわずか2日間の会期を残すだけとなりました。

 「浅草うまいもの会」ブースの抽選参加者数は、おかげさまにて通算9.800人(5/5現在)でありまして、最終1万人参加を目指して頑張っているところです。

 ところで、その抽選、一​体どんなものが当たるの?という御質問に、改めてお答えします。

⇒200円でガラガラを1回まわすことが出来まして、美味しい​ものが当たります。

 緑玉が出たら有名土産物店の食品6点詰め合わせ袋2.​000相当、

 赤玉が出たら有名飲食店の食事券1.000円、

 青玉が​出たら「美味しい一品」300円相当、

 白玉が出たら「浅草うまいもの会」オリジナル期間限定​クリアファイル100円相当です。ファイルは加盟全店の主人達が雷門​前に集合した様子を描いたデザインで、つまりは似顔絵です。

 自分で言うのもな​んですが、このファイルが「レアもの」なのですが、この4種のどれかが必ず当たるのです。

 さて、この抽選は、会の共同宣伝事業の一環でやっていることでして、元より、ここでカネを儲けよう、という考え方ではありません。

 しかしながら、会のカネを湯水のごとく使うわけにはいかず、賞品にかかる費用を多少は回収しないといけません。

 そのカラクリが、クリアファイルです。

 このファイルは原価おおよそ100円です。だから200円支払って参加した人は100円の損です。その差額100円の利益を使って、他の商品の費用を捻出するのです。

 でも貰った人は喜んでいます。

 それは「レアもの」だから。

 似顔絵に描かれている当人が、ブースで、まさに目の前で当番をしていますから、

 さてクイズです!私もこの中にいますが、どれでしょう?

とか、お客様にクイズを出しますと、とても喜んでいただけます。100円損したことなど、スッカリ忘れて。

 この「レアもの感」が差異性であって、それで資金を捻出するわけですね。

 でも、ペイする=儲かるところまでは行きません。あまりに白玉ばかりが続くと、

 なんだ、白ばっかりじゃないの!

と文句を言われてしまうので、適度な割合で緑~赤~青も入れないといけません。今回、私が苦心しましたのは、この塩梅です。

 ある程度は当たりを入れて、しかし赤字もある程度に抑える、しかも賞品は、その塩梅にあわせて必要なだけスムーズに、なおかつ、なるべく各社平等に調達しておく。

⇒どうです? 案外、難しそうでしょう、この仕事。

 やり甲斐が、結構在りました。でも、それも後2日間です。

 皆さん、是非当てにいらして下さい、クリアファイルを。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて798日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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闘病の活力

 脳の重篤な御病気で5か月間入院されていたお客様が来店されました。そうと全く分からない回復ぶりでビックリ。お医者さんからは奇跡的回復と言われたとか。目出度いことです。

と、書きますと、以前から、その方の病状を知っていたようですが、実は違います。御本人の口から聞くまで分かりませんでした。

 玄関でお迎えした時は、気付かずに、

 はい、こんにちは、中へどうぞ!

と簡単にお迎えしてしまいました。

 で、食後にその話しを聞かされてビックリ。

 同じ病気をした知人が、やはり本復とは行かず、どうにもスピード感がなかったり、脈絡のない会話をしたりするのを見ていただけに驚きでした。今時は治るんですね。

 さらに感激しましたのは、

 退院したら「ちんや」さんへ行きたかった、と言っていただいたことでした。

 旨い肉を食べたい!

という願いは闘病の活力にもなるんですね。

 この仕事をますます頑張らねば、と思った瞬間でした。

 感謝です。

追伸

 浅草寺本堂横で「江戸町奥山風景」が開催されています。

会期は5/7までですよ!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて797日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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襲撃事件

 1987年5月3日午後8時15分、朝日新聞阪神支局襲撃事件がありました。散弾銃を持った男が押し入って、休日出番をしていた記者さん達に発砲、内1人が亡くなりました。

 言論機関に対する公然たるテロ攻撃でしたので、大掛かりな捜査が行われましたが、結局、時効が成立するまで犯人を逮捕できませんでした。現在も未解明です。

 この事件が世間に与えた衝撃は大きく、また捜査中にも、犯人は右翼であるとかないとか、様々な犯人像が取り沙汰されましたので、ご記憶の方は多いと思います。いや、記憶に留めておかない事件と思います。

 さて、実は、この事件とすき焼きが関係あるのです。

 犯人が押し入った時、その場にいた3人の記者さんが食べていたのが、すき焼きだったんですね。支局ですき焼きを作っていたらしいのです。

 阪神支局ですから、関西風に作っていたのでしょうか。肉はどういう肉だったのでしょう。

 で、その後朝日新聞社の、地方の休日出番の記者さん達は、絶対にすき焼きを作らなくなったそうです。

 でも朝日新聞宇都宮総局さんが、ツイッターで昨日ツイートなさったところによると、

 「最近は経緯を知らない人も増えて、作る所も多いかもしれません。」

ということのようです。

 私は「このニッポンに再びすき焼き文化を広める」仕事をしていますが、この習慣だけは続けていただきたい、と思います。

 毎年5月3日の夜、朝日にお勤めの皆さんは勿論、言論機関にお勤めの方は皆、すき焼きを食べない、そういうタブーは在って良いと思います。

 犯人が裁きを受ける日まで。

追伸

 浅草寺本堂横で「江戸町奥山風景」が開催されています。

5/7までですよ!

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格安ツアー

 連休の最中、関越道で高速バスの重大事故がありました。画像だけで、酷い事故だったことがわかります。

 事故の原因は運転手の居眠りでした。金沢から浦安まで、完全に独りで運転なんて、信じがたいですよね。

 そして翌日の新聞には、こうした運転勤務が常態化している、バス業界のことが結構詳細に報道されました。

 「ちんや」は、勿論こうした「格安ツアー客」を受け入れてはいませんが、私も観光業界に居ますので、バス業界の様子を小耳にはさんだことはありました。それは酷いものでした。

 規制緩和で新規参入が殺到し、業者数が2倍に増えたのに、その後需要は減少してしまっており、なにしろ過当競争が酷いらしいのです。

 結果、値下げ合戦がおきており、10年間でバス1台当りの収入は25%もダウンして、ついには安全にかかるコストまでが削られてしまっている模様です。この所、ツアーバスの事故が続けて起きていた背景は、これです。今回の業者も、過去に行政処分を受けていたようです。

 さて、この事故の本当の加害者は政府です。

 これだけの過当競争があれば、最終的には人身に危険が及ぶはずだ、という肌感覚の予測がリアルに立てられないところが、今の日本政府の病弊でしょう。

 まあ、もっともその官僚連を指導する立場の政治家が、あの体たらくで、その政治家を選んでいるのは国民ですから、あまりそこを責めても仕方の無い話しですね。

 では、そういう経済の現実の中で、企業経営者は、どうしたら良いのでしょう。

 4/20に私達が主催した「ニッポン全国彪友会~台東万博!」の講演会で、二条先生が教えたことは・・・

・中小企業の皆さんは、安売りをしてはいけません。

・安い、という価値以外の価値を売って、お客様に喜んでいただいて下さい。

・そして、皆さん自身も安物買いをしてはいけません。

 私達が、その講演に感激した、すぐ後に、この事故が起きました。

 安売りは、最終的には人を殺しさえする、このことは身に沁みさせないといけません。

 追伸

 浅草寺本堂横で「江戸町奥山風景」が開催されています。

5/7までですよ!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて795日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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通夜の来賓

 ある御通夜に出かけました。

 初めて行く斎場でしたので、ネットで経路を綿密に調べて出かけましたところ、帝国の3分過ぎイヤ定刻の3分過ぎに着き、私が受付をしている最中に、御坊様が式場の中へ入って行くのが見えました。

 うん、我ながら、良いタイミングで着いたなあ。さて人数を見渡して、拝めるのは30分後くらいかなあ。

と思っていると、故人の会社の方が近寄って来て、

 社長(=私のこと)! 中へお入りください!

とおっしゃいます。

 いえいえ、いいです、外で待ってますから。

 いやいや、御席を用意してあるんです。

 え、そうなんですか、それは聞いてないですし、ここでいいですよ。立って待ってますよ。

 社長、そんなこと言わずに、入っていただけませんか。

 そうですか、参りましたね。

で、渋々式場の中へ入りますと、読経が始まったようです。

 こちらへ、どうぞ!

 いや、端っこでいいですよ。

 いやいや、御席を用意してあるんです。

 え?!そんな高い席は困りますよ。

とか、言っている内に読経の声が高くなって来ました。足音を殺して奥へ進みます。

 え、そこですか?!最前列じゃあないですか。困ったなあ。「ご来賓席」って札が椅子に貼ってあるけど、「御来賓」なんですか、私?!

 も~!これじゃあ、来賓が遅刻して来たみたいじゃないの。参ったなあ。冷や汗かいたなあ。

とか、思ってる内にも読経が響き、私は呼吸を整えて、背筋を正して聞き入りました。

 ご冥福を、静かにお祈りしたかったんですけど・・・

 追伸

 4/20に「ニッポン全国彪友会~台東万博!」を主催しました。この日の画像は、こちらをご覧ください。

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