実験台

 同業のすき焼き店「伊勢重」の、皆さんが見えました。

 社内の「食事会」という名目でしたが、同業の店にすき焼きを食べに行くのでは、皆さん、仕事モードを解除できないでしょうねえ。実際には研修会ですね。

 ですので、弊店サイドも「研修会」とさせていただきました。

と申しますか、ハッキリ申せば「実験会」イヤ「実験台」。

 これまで試してみようと思っていたことを、今回試させていただきました。

 まずは、先付け。

 牛モモ肉の辛子酢味噌あえ。

 辛子と申しましても、あの、ツーンと痛いヤツではありませんで、ツーンと来ない和辛子で和えました。

 使いましたのは、山形県の月山で、茄子を漬けるために育てている和辛子で、穏やかな辛みと香りが実に良いのです。牛肉との相性も軍閥いや抜群です。弊店和食調理長の吉田の、なかなかの自信作でした。

 その後は「変わりザク」。具材は、

 山ウド

 うるい

 新玉葱を使ってみました。

 それから、もう1点は「変わりタマゴ」。

 すき焼きにタマゴは、黄金の「御約束」で、150年間これに取って代わったタレはありません。ですけど、中途で「食い口」を変えてみたい感じがするのも事実ですね。

 で、これも和食調理長の吉田が、今回考えつきましたのが、

 辛マイルド・タマゴ。

 製法は、

①山芋を叩いて、塩麹と混ぜ合わせる。

②オクラ、青唐辛子を細かく刻む

③②を①に入れて、一晩寝かせる。

④食前に③をタマゴの黄身と混ぜる。

 この「変わりタマゴ」を、普通のタマゴと併用する心は、

・青唐辛子の辛みで、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内をリフレッシュする。

・オクラ、青唐辛子の質感で、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内を、やはりリフレッシュする。

 この後で王道の、普通のタマゴに戻っていただければ、さらに旨い!という次第です。

 特に、シラタキ・お麩といった乾物類は、うっかりすると味が濃くなりすぎますので、こういう手法で、少し「食い口」を変えてみるのが面白いと思います。

 作るのにチト手間がかかるので、日常の営業に使えないのが難点ですが、良い経験になりました。

 ついでに 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」の撮影もさせていただきました。

 有難いことでした、実験台は。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は138人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて810日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)