愛された区長
5/9、元台東区長・内山栄一先生の区葬に出席しました。
先生は在任中、隅田川花火大会の復活、浅草サンバカーニバルの創設、旧東京音楽学校奏楽堂の移築・保存など斬新な政策を実行し、アイデア区長として知られました。
葬儀では区長退任時の議会演説が放映され、理想家肌で、ユーモアとバイタイリテイー溢れるお人柄をあらためて思い出すことができました。
普段のスピーチでも、先生の話しは短く、たいていは2~3分で終わりました。でも、その短い時間の内に必ず人をニコっとさせる一言を言われるのが御約束で、皆が、その一言を楽しみにしていました。
先生のバイタイリテイーは、東北新幹線の上野乗り入れ問題の時に発揮されました。当時大宮を基点にしていた新幹線を上野駅へ繋げるには、地下を掘らねばならず、その路線の上に住む皆さんが反対運動をしていました。
そこで先生は、その地区の一室を借りて住み込み、住民の皆さんと同じ空気を吸いながら、自ら交渉に当たりました。結果、勿論新幹線の上野延伸が実現しました。
劇団「唐座」がテント公演することになった時も、周辺住民から反対の声が上がりましたが、自ら交渉に当って、説き伏せました。
この時の公演を観た、若き日の中村勘三郎さんは、テントでの歌舞伎公演を志しました。その歌舞伎版テント公演「平成中村座」が、今まさに、かつての「唐座」と同じ場所で公演をしていて、浅草の街に大勢の人を呼び込んでいます。先生は、その公演中に逝かれました。
個人的には、先生には税理士としてお世話になりました。先生は政治家になる以前から税理士であって、最期まで株式会社ちんやの顧問税理士でした。
また奏楽堂移築問題と「ちんや」の関わりについては、以前このブログの1/5号に書きました。思い出深いです。
さて、その先生が亡くなられたのは、区長を退任されて20年がたってから。
それだけ時間が経過しているにも関わらず、大勢の方で式場は満員でした。
愛された区長だったと思います。
ご冥福をお祈りします。
追伸
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は138人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて809日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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