格安ツアー
連休の最中、関越道で高速バスの重大事故がありました。画像だけで、酷い事故だったことがわかります。
事故の原因は運転手の居眠りでした。金沢から浦安まで、完全に独りで運転なんて、信じがたいですよね。
そして翌日の新聞には、こうした運転勤務が常態化している、バス業界のことが結構詳細に報道されました。
「ちんや」は、勿論こうした「格安ツアー客」を受け入れてはいませんが、私も観光業界に居ますので、バス業界の様子を小耳にはさんだことはありました。それは酷いものでした。
規制緩和で新規参入が殺到し、業者数が2倍に増えたのに、その後需要は減少してしまっており、なにしろ過当競争が酷いらしいのです。
結果、値下げ合戦がおきており、10年間でバス1台当りの収入は25%もダウンして、ついには安全にかかるコストまでが削られてしまっている模様です。この所、ツアーバスの事故が続けて起きていた背景は、これです。今回の業者も、過去に行政処分を受けていたようです。
さて、この事故の本当の加害者は政府です。
これだけの過当競争があれば、最終的には人身に危険が及ぶはずだ、という肌感覚の予測がリアルに立てられないところが、今の日本政府の病弊でしょう。
まあ、もっともその官僚連を指導する立場の政治家が、あの体たらくで、その政治家を選んでいるのは国民ですから、あまりそこを責めても仕方の無い話しですね。
では、そういう経済の現実の中で、企業経営者は、どうしたら良いのでしょう。
4/20に私達が主催した「ニッポン全国彪友会~台東万博!」の講演会で、二条先生が教えたことは・・・
・中小企業の皆さんは、安売りをしてはいけません。
・安い、という価値以外の価値を売って、お客様に喜んでいただいて下さい。
・そして、皆さん自身も安物買いをしてはいけません。
私達が、その講演に感激した、すぐ後に、この事故が起きました。
安売りは、最終的には人を殺しさえする、このことは身に沁みさせないといけません。
追伸
浅草寺本堂横で「江戸町奥山風景」が開催されています。
5/7までですよ!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて795日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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