変わったことはしません

 さてさて明日5/22に東京スカイツリーが開業します。

 開業しても弊店と直接の関係はないですが、まあ、その当日に店を休む手はありませんから火曜日ですが臨時営業いたします。

 でも、それだけで変わったことはしません。

と書こうと思っていましたら、

 佃煮詰め合わせ100個下さい!!

という御注文が来てビックリ。

 ソラマチに出店する御店さんが、開店披露宴に見えた方に土産として持たせるそうです。

 う~ん、100個箱が揃うかなあ。

と思いましたが、たまたま、最近箱を仕入れたばっかりで、用立てられるとのこと。

 有り難く納めさせていただきました。ツリー開業前から恩恵を被りました。

 でも、それだけで後は変わったことはしません。

と書こうと思っていましたら、同じ日に、

 今日ノ夜デ80人デ食べ放題ノ予約お願いシマス!!!

という焦った声の、カタコトの電話が入りました。

 は、はちじゅう人、今夜ですか?!

 ちなみに、この電話が架かって来たのは、夕方4時頃です。

⇒御断りしました。冷たく。

 あの業界のドタバタぶり・品質軽視は、相変わらずで、それにつきあうわけには参りません。

 「インバウンド3.000万人!」が政府観光庁の掛け声で、スカイツリーが、その目玉であることは間違いありませんが、私は、焦るとロクなことはないと思っています。

 ああ、有り難や。

追伸

 5/27に「すき焼き通検定」試験を実施します。

 この試験は「落とす試験」では勿論なく、すき焼きについて学ぶことを楽しんでいただく試験ですので、どんどん合格者を増やしたいと思っています。是非是非お受験を!

 完全予約制で、申込みは5/22までです。詳しくはこちらをどうぞ

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて813日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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『鬼平』の鶏鍋

 この文章がUPされる頃には、三社祭の真っ最中と思います。

 今年は三社祭700年の年であり、去年は地震で開催できませんでしたので、盛り上がるのは確実です。どっちかと言うと、盛り上がり過ぎるのが心配な位ですね。

 で、「真っ最中」はブログを書けないので、以下の文は、悪しからず、予約投稿でお届けしています。

 さて『鬼平犯科帳』の鶏鍋屋さんに行って来ました。

 墨田区の「かど家」さんです。

 小説の中で、鬼平がなじみになっている鶏鍋屋「五鉄」は、

「二ツ目橋の「五鉄」という軍鶏なべ屋」とか、

「南側の、竪川沿いの道に面した窓から」とか書かれていますので、当然モデルの店は、現在の墨田区緑一丁目の二之橋北詰め辺りにあると考えられます。

 それが「かど家」さんで、文久二年の御創業です。

 この御店へ「ニッポン全国彪友会~台東万博!」の幹事「打ち上げ」で参りました。

 二条彪先生が、大の『鬼平』ファンだからです。

 日頃「経営者は人情を知るため小説を読むべし」と先生は教えておいでですが、中でも「鬼平」がお勧めなのです。

 司馬遼ファンの私としては、やや肩身が狭いですが、司馬小説の方は、どうも池波小説に比べて、あまり食べ物の記述が詳細でないような気がします。司馬本の主人公は、豆腐だけをツマミにして酒を飲んでいたりします。

 一方の池波先生はグルメでしたからねえ、「かど家」さんにも生前良く見えたそうで、「池波先生がお好きだった部屋」があります。

 我々は30人以上の団体だったので、その部屋ではなく、宴会場でしたが、それでもムードのある宴会場で、鶏鍋も風情も存分に楽しめました。

 歴史と文学に所縁のある土地で食事できるのは、この上なく有り難い、私達の特権です。

 私の知人の佃煮屋「海老屋総本舗」のK社長が、「かど家」の女将さんを紹介して下さったので、丁重なる御挨拶までいただき恐縮してしまいました。

 いや、満腹、満喫しました、『鬼平』の店。

追伸

 5/27に「すき焼き通検定」試験を実施します。

 この試験は「落とす試験」では勿論なく、すき焼きについて学ぶことを楽しんでいただく試験ですので、どんどん合格者を増やしたいと思っています。是非是非お受験を!

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財産

 この文章がUPされる頃には、三社祭の真っ最中と思います。

 今年は三社祭700年の年であり、去年は地震で開催できませんでしたので、盛り上がるのは確実です。どっちかと言うと、盛り上がり過ぎるのが心配な位ですね。

 で、「真っ最中」はブログを書けないので、以下の文は、悪しからず、予約投稿でお届けしています。

 さて、「ニコニコBOX」を設置しました。

 店で嬉しいことがあった場合には、このBOXの中へ100円を貯金して、社内親睦会の資金にします。

 嬉しい話しとは、例えば、このブログの5/5号と重複しますが、こんな話しがありました・・・

・・・脳の重篤な御病気で5か月間入院されていたお客様が来店されました。そうと全く分からない回復ぶりでビックリ。お医者さんからは奇跡的回復と言われたとか。目出度いことです。

と、書きますと、以前から、その方の病状を知っていたようですが、実は違います。御本人の口から聞くまで分かりませんでした。

 玄関でお迎えした時は、気付かずに、

 はい、こんにちは、中へどうぞ!

と簡単にお迎えしてしまいました。

 で、食後にその話しを聞かされてビックリ。

 同じ病気をした知人が、やはり本復とは行かず、どうにもスピード感がなかったり、脈絡のない会話をしたりするのを見ていただけに驚きでした。今時は治るんですね。

 さらに感激しましたのは、

 退院したら「ちんや」さんへ行きたかった、と言っていただいたことでした。

 旨い肉を食べたい!

という願いは闘病の活力にもなるんですね。

 この仕事をますます頑張らねば、と思った瞬間でした。<引用終わり>

・・・こういう話しは、まさに店の財産です。

 経理上は、金や建物が「財産」ですが、本当の財産とは、こういう話しです。

 余計な説明抜きで、この仕事に取り組む意義を分からせてくれるからです。どんな説教より餅べーションいやモチべーションを上げます。

 金は「天下のまわりもの」ですが、こういう話しは、有り難く保存したいものです。

 ところが、です。

 こうした話は、現場的にはお客様の「おしゃべり」ですので、流してしまいがちです。

 ヒマな時は良いのですが、忙しい時は、どちらかと言うと、お話しをうかがう間にも、次の仕事の段取りが気になってしまいます。

 しかし、です。いくら忙しくても、

 へえ、そうだったんですね~

だけで済ませてしまってはいけないのです。その、一見無駄話しに聞こえる御話しをうかがって記録することは、その日の売り上げ全部の金額より、大事な店の財産なのです。

 だから、こうした話しを、なんとしても記録していきます。

 記録させていただいた時は、嬉しく有り難い気持ちにさせていただいた御礼に、ニコニコBOXに貯金します。

 この貯金で買った酒が、どれだけ美味いか、今から楽しみです。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は138人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて811日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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実験台

 同業のすき焼き店「伊勢重」の、皆さんが見えました。

 社内の「食事会」という名目でしたが、同業の店にすき焼きを食べに行くのでは、皆さん、仕事モードを解除できないでしょうねえ。実際には研修会ですね。

 ですので、弊店サイドも「研修会」とさせていただきました。

と申しますか、ハッキリ申せば「実験会」イヤ「実験台」。

 これまで試してみようと思っていたことを、今回試させていただきました。

 まずは、先付け。

 牛モモ肉の辛子酢味噌あえ。

 辛子と申しましても、あの、ツーンと痛いヤツではありませんで、ツーンと来ない和辛子で和えました。

 使いましたのは、山形県の月山で、茄子を漬けるために育てている和辛子で、穏やかな辛みと香りが実に良いのです。牛肉との相性も軍閥いや抜群です。弊店和食調理長の吉田の、なかなかの自信作でした。

 その後は「変わりザク」。具材は、

 山ウド

 うるい

 新玉葱を使ってみました。

 それから、もう1点は「変わりタマゴ」。

 すき焼きにタマゴは、黄金の「御約束」で、150年間これに取って代わったタレはありません。ですけど、中途で「食い口」を変えてみたい感じがするのも事実ですね。

 で、これも和食調理長の吉田が、今回考えつきましたのが、

 辛マイルド・タマゴ。

 製法は、

①山芋を叩いて、塩麹と混ぜ合わせる。

②オクラ、青唐辛子を細かく刻む

③②を①に入れて、一晩寝かせる。

④食前に③をタマゴの黄身と混ぜる。

 この「変わりタマゴ」を、普通のタマゴと併用する心は、

・青唐辛子の辛みで、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内をリフレッシュする。

・オクラ、青唐辛子の質感で、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内を、やはりリフレッシュする。

 この後で王道の、普通のタマゴに戻っていただければ、さらに旨い!という次第です。

 特に、シラタキ・お麩といった乾物類は、うっかりすると味が濃くなりすぎますので、こういう手法で、少し「食い口」を変えてみるのが面白いと思います。

 作るのにチト手間がかかるので、日常の営業に使えないのが難点ですが、良い経験になりました。

 ついでに 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」の撮影もさせていただきました。

 有難いことでした、実験台は。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

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愛された区長

 5/9、元台東区長・内山栄一先生の区葬に出席しました。

 先生は在任中、隅田川花火大会の復活、浅草サンバカーニバルの​創設、旧東京音楽学校奏楽堂の移築・保存など斬新な政策を実行し​、アイデア区長として知られました。

 葬儀では区長退任時の議会演説が​放映され、理想家肌で、ユーモアとバイタイリテイー溢れ​るお人柄をあらためて思い出すことができました。

 普段のスピーチでも、先生の話しは短く、たいていは2~3分で終わりました。でも、その短い時間の内に必ず人をニコっとさせる一言を言われるのが御約束で、皆が、その一言を楽しみにしていました。

 先生のバイタイリテイーは、東北新幹線の上野乗り入れ問題の時に発揮されました。当時大宮を基点にしていた新幹線を上野駅へ繋げるには、地下を掘らねばならず、その路線の上に住む皆さんが反対運動をしていました。

 そこで先生は、その地区の一室を借りて住み込み、住民の皆さんと同じ空気を吸いながら、自ら交渉に当たりました。結果、勿論新幹線の上野延伸が実現しました。

 劇団「唐座」がテント公演することになった時も、周辺住民から反対の声が上がりましたが、自ら交渉に当って、説き伏せました。

 この時の公演を観た、若き日の中村勘三郎さんは、テントでの歌舞伎公演を志しました。その歌舞伎版テント公演「平成中村座」が、今まさに、かつての「唐座」と同じ場所で公演をしていて、浅草の街に大勢の人を呼び込んでいます。先生は、その公演中に逝かれました。 

 個人的には、先生には税理士としてお世話になりました。先生は政治家になる以前から税理士であって、最期まで株式会社​ちんやの顧問税理士でした。

 また奏楽堂移築問題と「ちんや」の関わりについては、以前このブログの1/5号に書きました。思い出深いです。

 さて、その先生が亡くなられたのは、区長を退任されて20年がたってから。

 それだけ時間が経過しているにも​関わらず、大勢の方で式場は満員でした。

 愛された区長だったと思​います。

 ご冥福をお祈りします。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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アツいぜ!チケット

 プロ野球の「横浜」を買収して新規参入した「DeNA」が、変わった入場券を売り始めました。

 それは「アツいぜ!チケット」。定価は4.000円です。

 このチケットは、観戦したファンの満足度により、勝てば半額まで、負けたら全額まで返金する球界初の試みでした。ネット企業は大胆なことをするものです。

 で、結果ですが、返金を求めるファンが続出しているそうです。

 チームが初の3連勝を飾った日も返金を求めるファンが続出。理由は「以前の連敗があったから」。

 このチケットを販売した5日間の平均返金率は、なんと85%。3連勝してるのに、です。これには「燃える男」ナカハタ監督も「現場の士気に関わる」と渋い顔なのだそうで、実に気の毒な話しです。

 そう言えば、以前「客」が値段を決める旅館というのが在りましたねえ。でも、不満足ならゼロ、というのは珍しいですね。

 皆さんは、この制度をどう思われますか。

 ファンの気持ちとして、不満足で「カネ返せ!」っていう感じの試合だってあるでしょう、それは。しかし席は使ったわけだし、トイレだって使ったわけです、事実として。

 それに、ですよ、試合に関わった人達・日頃プロ野球に関わっている人達の人権費を負担するのが、ファンの務め、と申すものです。

 正当な経費は、その日の機嫌に関わらず負担するのが、ファンの務め、と申すものです。

 その意識の無い「ファン」って、一体全体ファンなんですかね、本当に。「ファン」とは言い難い、タダ喰いの連中としか思えません。

 そして、ファンにそういう請求をキッチリしない球団って、どうなんでしょう。「この球団にして、この「ファン」在り」です。政治家と国民みたいですけど。

 喝―っつ!!!

 私は、企業と客が、こういう感じで、損得勘定だけで関係するのが、スゴく嫌いです。

「ちんや」は、こう成りたくないと願います。

 本業のゲームの「コンプガチャ」の話しだって酷いですよね。

 ああしたゲームのプログラマーは、月に10万円以上「ガチャ」に使ってしまう客のことを、

「ハイジン」と呼んでいるそうじゃないですか。

 「ハイジン」とは俳句を嗜む人のこと、では勿論なく、廃人のことです。客を人間扱いしてないわけです。

 だいたい私は最初からDeNAの球界参入に反対でした。

 野球から撤退して欲しいです、DeNAさん。

追伸

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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東京天空樹

 東京スカイツリー開業まで1週間です。

 皆さんはスカイツリーっていう名前に、もう慣れましたか。

 この名前を決める時、人気投票が上位だった、

 大江戸タワー

 新東京タワー

 さくらタワー

のどれにも権利上の支障があって、選考は難航し、投票順が下位のスカイツリーに決まったとか、報道されていました。

 「ジャックと豆の木」の、豆の木を連想させる名前だ、とかいう説明もありましたね。

 で、私が「慣れたか」ですが、

 慣れてま・せ・・ん。

 この名前が公表された日の、

「・・・」という気持ちを、今でも鮮明に覚えています。

 思えば、昔の塔の名前には雅趣がありました。

 「通天閣」=天ニ通ズル楼閣

 「凌雲閣」=雲ヲ凌グ楼閣

~ほら、いいでしょう。市場イヤ詩情があります。

 私は、こういうのが好きです。昔の日本人は、皆漢詩を嗜んでいましたからねえ。

 念のため解説しますと・・・

 大阪新世界の「通天閣」は1912年に初代の塔が完成。二代目の塔が今でも健在ですね。ビリケン様で有名です。

 その「通天閣」と浅草との間には、実は御縁があるそうです。「通天閣」の塔の側面には、現在日立製作所さんが非常に目立つ広告を出していますが、ここに広告を出す商談は、まず松下電器さんに行き、松下さんが断ったので、日立さんに回ったそうです。

 当時、関西の大手家電メーカー(=松下さん・三洋さん・シャープさんなど)に対抗して関西に進出しようとしていた関東の日立さんと、資金調達のために長期に渡って広告を出してもらえる大手企業を探していた通天閣観光さんの思惑が合致した結果が、これだという話しです。

 この広告のPR効果は絶大で、大阪でも日立さんの知名度は上がり、で、松下幸之助さんは、広告を断ったことを非常に後悔し、それで後に浅草寺に雷門の寄進を行なったと伝えられています。大阪新世界のリベンジを東京浅草で目論んだ、というわけです。面白いですね。

 一方「凌雲閣」とは、1890年から関東大震災まで浅草にあった12階建ての塔のことです。当時帝都随一の眺望を誇り、全国から観光客が押し寄せたと聞きます。

 その「凌雲閣」の高さはと申しますと、53メートル。53メートルでしかありませんでしたが、それでも名前は「雲ヲ凌グ閣」。

 詩ですねえ。

 聞けば、スカイツリーの中国語名は「東京晴空塔」だそうですが、中国語名だけでも変えたいですね、私なら。

 東武さんが当初考えていた「東京天空樹」は、既に中国で権利を獲られていて×だったそうです。直訳がどうせ獲れなかったのなら、漢詩っぽく行ってみては如何かと思います。

 宙ニ遊ブ塔とか、

 月ニ映エル塔とか、

 いやあ、ポエチック。いいねえ、我ながら。

追伸

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浅草の雨傘

 浅草は最近スゴい人出ですね!とおっしゃる方に申し上げます。

 それは、貴女が晴れた日に来ているから、そう思うのです。

 以前なら大規模小売店と言えばデパートくらいのものでしたが、今時はさらに大型のショッピング・モールが、あちこちに在りますから、雨が降れば、お客様はそちらに流れます。だから浅草は人出のアップ・ダウンが激しいのです。

 『江戸町奥山風景』のような、浅草の屋外の催事の場合、この傾向は特に酷くて、雨が降るとゼンゼン、ダメです。雨の平日と、晴れの祝日では売り上げの差が10倍くらいに成ってしまいます。困ったものです。

 実際、今回の『奥山』の会期は、本当に雨に祟られて弱りました。59日間に雨で営業時間を短縮したことが7回もありましたから。

 そう、浅草は雨に弱い町なのです。

 対策としては、まずは旅館さん・ホテルさんに頑張っていただく、ということですかね。

 浅草に泊まってしまえば、チェック・アウトの時間には、雨が降っていても強制的に町に出るしかないですからね。

 それから、芝居とか興業施設があると違います。もう券を買ってしまっているから行くしかないですからね。この意味でも、「娯楽の殿堂・浅草」と謳われた昔が羨ましいです。

 え、それでもスカイツリーが在れば、人は集まって来るんじゃないのかって?

 ザンネンでした。

 スカイツリーは高くて、雲の上ですから、雨の日は見えないんですね、はい。

追伸

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いいね!

 『江戸町奥山風景』を開催していた時の話しです。

 なにやら人々が空を見上げて騒いでいました。スカイツリーに虹が架かったのです。

 この時たまたま​「浅草今半」の御主人、鰻「川松」のお嬢さんと一緒に「浅草うまいもの会」ブースで当番中でしたので​、揃いの半纏を羽織って、記念撮影をしました。

 で、その写真をFBにUPしますと、とても好評でした。

 「住吉さん。何気なく投稿されてますが、これって、かなり​貴重な写真じゃないでしょうか。タイミング、アングル、​場所、お仲間‥‥と、条件が揃っているように思います。​でも、こういうのが日常的なのが、浅草なのでしょうね。​素敵なことですね。」(高校時代のH先輩)

 「なんだかおめでたい感が満載の写真ですね。」(中学時代のクラスメイトF子さん)

と嬉しいコメントが続き、「いいね!」も上昇して行きました。

 たしかに、この絵には「いいね!」を誘う要素が在りました。

 浅草寺の本堂=古く護るべきもの

 スカイツリー=新しく優れたもの

 虹=自然の神秘

と3点が揃い、さらに

 「浅草今半」の御主人と私=同業という立場を越えて、町を盛り立てるようと協力する人達、と満載でした。

 しかし、「いいね!」が上昇するのを見る内、私の興味は他へ向かいました。

 私のFB友達の内、実働しているのは何人か、この際調べてみよう!

 私のFB友達は皆私のリアルな知人ですので、この写真を見て「いいね!」しない人は、まずいないでしょう。

 だから、この写真の後にちょこちょこと別の記事をUPするのはやめて、いったい何人が「いいね!」するか様子を見よう、そう決めました。

 そういう次第で丸二日ほど放置してみました。

 まず、その日の夜には88「いいね!」まで。

 翌日の朝PCを開けると、96「いいね!」まで行っていました。

 しかし96「いいね!」の状態が数時間続き、うーんと思っていると、ある時ポンポンと98「いいね!」に。 そして1時間ほどして99「いいね!」が来て、またストップ。

 二日目の夜も遅くなったので、

 ああ、99か、仕方ないなあ。ここで帰るか。でも、その前に反則をやってみるか!

 その反則とは「タグ付け」です。

 タグ付けとは写真に出ている人物に、その人の氏名を割り付けることですが、タグ付けしますと、した瞬間に、その投稿の順番が、繰り上がります。

 で、帰る間際、二日目の深夜に、来ました、100「いいね!」が。

 100「いいね!」の主は、浅草の超有名店「KMおこし」のHさんでした。有り難うございました!

 そして、私の、この時点のFB友達476人の内、実働していたのは、100人であったことが分かりました。 目出度し、目出度し。

 でも、ないかな。

 「とりあえずアカウント獲りました」組が、多いんですね、やはり。

追伸

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ももクロ

 「ももクロ」が「来てる」そうですね。

 「ももクロ」とは、モモ肉が黒い牛のこと、では勿論なく、「ももいろクローバーZ」というアイドル・グループのことです。

 全員が10歳代の女の子ですが、「常に全力」が「売り」で、ダンスは激しく、「海老ぞりジャンプ」などの、アクロバティックな振りつけが特徴です。歌舞伎の女形の「海老ぞり」のようなことを、5人で空中でやるのです。

 そうした振りを、息つく間もなく続け、時には息切れしてしまうのですが、そのひたむきさが支持されているそうです。

 で、そのファン層はというと、

 今までアイドルには、全く興味が無かった、嫌いだった、

という人が大勢。ロックファンやプロレスファンから転向した人も多いのだそうです。

 ここで驚きますのは、彼女達がそういうファンを獲得した方法です。

 ロックコンサートやプロレスの試合に出向き、参加させてもらって、歌い踊るのです。当然、そこに来ている観客は、ロックファンやプロレスファンですから、非常にアウエーな状況です。

 アイドルなんて見たくないよ!

と、いう客を前に「常に全力」の歌と踊りを披露して、ファンにしてしまうのです。

 工場の開場式まで行って、そこの工員さんをファンにしてしまいます。今後は、野球ファンも獲得したいとか、インタビューで答えていました。

 脱帽ですね。

 さて「ちんや」はと申しますと、これまでリピーターさんにリピートしていただくことを中心に店をやってきました。

 あまりに距離感のある方にアプローチするのは、「くたびれ儲け」と思ってきました。

 でも、「ももクロ」をテレビで見て、

 う~~~む

と考えこんでしまいました。

 思えば、今の世の中は、すき焼きにとっては、結構アウエーです。

 高齢化で困っている今の状況は、長命が何よりの願いだった明治時代とは、時代の状況が違います。

 かつては御馳走だった、脂肪分や糖分、アルコールを摂ることを嫌がる人が多くいます。

 そうした皆さんは、すき焼き屋にとって非常にアウエーなので、熱心にアプローチすることはしてきませんでした。

 でも、ひょっとしたら、

 すき焼きはイヤだけど「ちんや」は好き、

とかいう人もおいでかもしれません。

 「アウエーな場で全力」~できるかなあ、私に。

追伸

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