メジャーデビュー
プロ野球「北海道日本ハム・ファイターズ」のエース・ダルビッシュ投手が、米メジャー・リーグの「テキサス・レンジャーズ」へ移籍することが決まったそうです。
スポーツ紙では、契約に合意できたのが交渉期限の何分前だった!
とか、その契約金額5200万ドルが、あの松阪投手イヤ、松「阪」は牛で、ピッチャーは松「坂」、を超えた!とか、話題沸騰のようですね。
たしかに、ダル投手を長らく応援してきた人にとっては、このことは大出世であって、我が事のように嬉しいでしょう。今後さらに力を入れて応援しよう、テキサス遠征も辞さず!という感じかもしれません。
しかしここで「それほどのダルファンでもないな」という方は、この際「ファイターズ」の経営陣あるいは企画宣伝部長の立場になってみて下さい。
まずチームの成績が心配です。下位に沈んだ場合、観客動員がどれだけ落ちるのか、考えただけでもゾッとしますよね。それにダルはイケメンでしたから、個人的な人気もありました。せっかく面倒な奥さんと別れたのに、この動員力が無くなるのは、なにしろ痛いですよね。
ポスティングシステムですから「レンジャーズ」からカネが貰えますが、ヒトはカネに替えがたいのは勿論のことです。やはり痛いですよね。
そんな中でも、あなたは当然「ファイターズ」を盛り上げたい!とか、
日本プロ野球を盛り上げたい!とか、
北海道を盛り上げたい!とか願っています。それをダル無しで達成しないといけません。
さらに今後は、そもそも移籍を言い出さないように、チームと地元を愛してくれる選手を育てないといけません。
この話しに自分は関係無い、と思わない方が良いと思いますよ。
グルーバル化の今日、あなたの部下が、ある日
ニューヨークで勝負したい!
とか言い出す可能性はありますよ。
マスコミもメジャーデビュー礼賛一色ですしね。こういうムードには流されます。苦言を呈しているのは「ハリさん」だけでしょう。史上最高打率男以外は反対できないムードです。
上昇だけが価値なのだとしたら、単純過ぎ、と私は思います。
ひょっとしたらダル本人は、上昇だけではなくて、
アメリカで日本のために戦いたい、と考えているのかもしれません。
そうであれば、それは素晴らしいです。
でも、そうした選手とファンをつなぐのがテレビとネットだけだと寂しいですよね。
やはり人気商売のスターは、ファンが通える距離に居て欲しい。
どうしても、そう考えるのは、私が古い人間だからでしょうか。
追伸
毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行。是非お求め下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて693日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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