岡田親さんの寿司、「京すし」訪問
京橋の「京すし」さんを訪ねました。岡田親(ちかし)さんの御店です。
「京すし」さんは、明治初期から4代続く、老舗の寿司屋さんですが、今や、ご主人の岡田さん個人の方が有名かもしれません。岡田さんは「江戸町火消錦絵」の絵師でもあるのです。
岡田さんは小さい頃から、親戚の火消しのおじさんの姿を見て育ち、その半纏姿に強いあこがれを持っていたそうです。初めは火消の浮世絵を買い集めていましたが、ある時、画商にとても支払えないような金額を要求されたことがあって、
「それなら自分で書いてやろうじゃねぇか!」と決意して、自ら絵を描くようになりました。
その時点で、絵は学校で習った程度で、まったくの素人。「最初は幼稚園児みたいな絵だった」そうですが、「江戸町火消錦絵」にジャンルを限定し、ひたすら描き続ける内に、高い評価を得るようになりました。
今や、銀座の「伊東屋」で個展を定期的に開いたり、直木賞作家の山本一力の「まとい大名」の装画なども手掛けています。細部の時代考証が完璧で、余人の追随を許しません。
実は、4/24に「台彪会」の工房見学会があり、岡田さんの工房をお訪ねして、いろいろお話しをうかがったのですが、その時は、お寿司をいただく時間がありませんでした。
あれから、4ヶ月でようやく、寿司が実現した次第です。
おりから、「台彪会」内では、Twitterブームが起きています。
「京すしナウ」
「マグロナウ。旨い!」
「〆鯖ナウ。旨い!」
「ホッキ貝ナウ。旨い!」
「巻物ナウ。旨い!」
「卵焼ナウ。旨い!」
と行くハズが、日本酒を戴く方が忙しくて、結局つぶやかず・・・・
Twitterハードユーザーにはなれないなあ、オレ達。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
Twitterも始めてます。アカウント名は、chinya6thです。フォローよろしくお願い申し上げます。
*4/24の「台彪会」工房見学会については、こちらです。