円高差益還元セール
8/16、大手スーパー各社が足並みを揃え、「円高差益還元の緊急セール」を始めました。
テレビ・ニュースに映し出されていたのは、米国産ブロッコリーやチリ産サーモン、オージー・ビーフなど、食品ばかり。なんでも、約30%割り引くとか。
この調子でいくと、海外から安い食べ物が、さらにどんどん流れ込んでくるでしょう。国内の農家は、価格競争で敗北してやっていけなくなります。
たしかに、国内に素晴らしい農家もおいではおいでなのですが、こうも円高では、大変です。ごく少数の「カリスマ農家」の方くらいしかやっていけないようでは、困るのです。
その同じ日、政府が発表した2010年4〜6月期の名目国内総生産(=GDP)は、1兆2883億ドルとなり、中国の1兆3369億ドルを下回ったそうです。
1〜6月期の半年間で比べた場合は、日本が2兆5871億ドル、中国が2兆5325億ドルとなり、かろうじて日本が上回っているそうです。
しかし、2010年全体では、中国の伸びが顕著なので、「日中逆転」が確実視され、GDP世界2位の座を明け渡すことは避けられそうにないとか。
ここで、このブログ開設以来の、イカリを表明させていただきます。
錨では、もちろんなくて、怒り!です。
円高差益還元なんて言って、安い海外のモノばかりを、売ったり買ったりしてるから、中国に抜かれるんです。
日本人が、国内の農業やモノづくりを省りみない間に、中国の方は、どんどん浅草へやって来て、良い物をお買い上げになっていますよ! 抜かれて当然です、当然。
最大の小売事業者はスーパーです。そのスーパーの経営者が、国内の良い物に目を向けなければ、日本経済はますますデフレに陥るでしょう。だって、ものづくりをしている人達の収入が減ってしまうんですから、当然その人達は消費ができません。
その消費の落ち込みがまた、安売り競争を招きます。
嘆かわしい、と思いませんか、皆さん。