山本周五郎の船宿、国際観光日本レストラン協会の納涼会
8/14、国際観光日本レストラン協会の納涼会がありました。成田市「菊屋」の若旦那Ⅰさんのご手配で、浦安から納涼船に乗りました。
その納涼船の船宿は、山本周五郎の小説『青べか物語』に登場する、船宿「千本」のモデルとして知られる、「吉野屋」さんです。なんでも周五郎は、大正15年から昭和4年まで、23歳〜26歳の若き日に、実際に浦安で暮らしていたそうで、その当時の体験などが元となって、この小説が出来たそうです。
小説の当事の浦安は、「北は田畑、東は海、西は江戸川、南は“沖の百万坪”と呼ばれる広大な荒地がひろがり、芦や雑草の繁った荒地と、沼や池や湿地と、その間を江戸川から引かれた用水掘が通り、その先もまた海」になっていたそうですが、今は、もちろん、お洒落なベイエリアです。
「吉野屋」さんも、大型の屋形船6隻、釣り船14隻を持つほどに大きくなっています。
さて、今回問題なのは、「カジュアルな装いでお越し下さい」と案内されていることです。そう言われると困りますよね。
この際、浴衣を新調するか!
と一瞬思いましたが、この不景気にそれもどうだろう、どうせ似合わないし・・・ということで、扇子だけを新調して、洋服で出かけました。
そう言えば、カジュアルで思い出しましたが、「ちんや」の店でも、夏の間、
「省エネルギー推進のための、<真夏のカジュアル週間>」 と題して、この期間「Tシャツ、短パン等の気楽な服装のお客様も、お気がねなく御入店下さい!」と表示しています。
どうぞ、「ちんや」へも、カジュアルにお出かけ下さい。
さて、話しは戻って、納涼会ですが、てっきり屋形船だろうと思ったのは、私の勘違いで、実際は釣り船。しかも、海上は結構な強風が吹き荒れていました。
「しぶきがかりますので、なるべく船室にお入り下さい!」
と言うアナウンスを受けて、女性陣は船室に入り、若手の男どもが甲板に残りました。そこへ・・・
ざぶーん(海水)、 ひー、 ざぶーん(海水)、 ひー
スミマセン! これは「しぶき」というより、海水そのものなんですけど!
「船のスピードを遅くしても、しぶきは、あんまり変わりませんから!」
ざぶーん(海水)、 ひー、 ざぶーん(海水)、 ひー、
ざぶーん(海水)、 ひー、 ざぶーん(海水)、 ひー
こうして、ようやく宴会ができる海域へ。
水も滴る良い男とは、このことだなあ。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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*<真夏のカジュアル週間>については、このブログの8/6号をご覧下さい。
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